マクドナルドが決算受け下落 中東紛争の影響で既存店売上高が予想下回る=米国株個別
(NY時間09:47)(日本時間23:47)
マクドナルド<MCD> 288.43(-8.62 -2.90%)
マクドナルド<MCD>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が予想を下回った。米国が予想を下回ったほか、中東紛争の影響もあり海外が不調だった。中東地域は売上の約10%を占める。
イスラエルとハマスの戦闘が勃発した後、同社はイスラム諸国において、その紛争に対するスタンスと、最も認知されている米国ブランドの1つとしての地位をめぐり、ボイコットの最も顕著な標的の1つとなった。同社は、レストランは現地の経営者によって独立して運営されていると繰り返し述べているその他の地域は英国、ドイツ、カナダは好調だったものの、フランスでの既存店売上高の減少で一部相殺された。
ケンプチンスキーCEOは「今年も続くであろうマクロ的課題の中で、事業の回復力に自信を持っている」と述べた。経営陣は以前から、金利上昇とインフレが消費者を圧迫していると述べており、また中国経済の減速も問題視している。
第4四半期に1億3800万ドルの税引き前費用を計上。使用しなくなったソフトウェアの評価損とリストラ費用によるものだとしている。
同社は成長促進策の一環として、今年は世界中で1600店舗の純増を見込んでいると述べた。フランチャイズと直営店の売上高を今年2%程度押し上げ、営業利益率は40%台半ばから後半に上昇させるとのガイダンスを再確認している。
(10-12月・第4四半期)
・既存店売上高:3.4%(予想:4.8%)
米国:4.3%(予想:4.4%)
海外直店舗:4.4%(予想:5.0%)
海外ライセンス:0.7%(予想:5.6%)
・1株利益(調整後):2.95ドル(予想:2.82ドル)
・売上高:64.1億ドル(予想:64.5億ドル)
・営業利益(調整後):28億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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