フォードが反落 EBITの見通しを下方修正=米国株個別
(NY時間11:47)
フォード<F> 10.32(-0.28 -2.60%)
フォード<F>が反落。前日はGM<GM>が100億ドルの自社株買いや増配を発表していたことで、同社株も連れ高となっていたが、本日はその上げを失っている。全米自動車労組(UAW)との新契約に伴う人件費の上昇を受けて、同社は通期の利益見通しを下方修正した。
2023年通期のEBITは100億-105億ドルを見込むとしている。同社はストライキで一旦ガイダンスを取り下げていたが、その前の7月時点では110億-120億ドルを予想していた。
同社は米国内の時給労働者5万7000人を対象とする新契約の期間4年8カ月で、人件費が88億ドル増加すると推定している。ストに絡む損失額も10月時点の予想13億ドルを上回る17億ドルを見込んだ。また、利幅の大きいトラックとSUVを含め、生産台数はストの影響で計画を約10万台下回ったとしている。
同社は経費削減と生産性の向上により、新契約に伴う支出増を低減する構え。ローラーCFOはインタビューで「生産性向上と効率化に取り組み、労働時間を短縮する必要がある」と指摘。1台当たりの生産にかかる時間を減らしてコストを抑える考えを示した。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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