東京株式(大引け)=17円高、米株高好感も後場に値を消す展開に
13日の東京株式市場は朝方高く始まったが、その後は戻り売りに押された。大引けは小幅プラス圏で着地したが、TOPIXはわずかながら下落した。
大引けの日経平均株価は前営業日比17円00銭高の3万2585円11銭と小幅反発。プライム市場の売買高概算は14億7989万株、売買代金概算は3兆7410億円。値上がり銘柄数は608、対して値下がり銘柄数は1000、変わらずは51銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方はリスク選好の地合いで日経平均は300円以上の上昇をみせたが、その後は戻り売りを浴び上値の重い展開だった。結局、終値では小高く引けたものの後場はマイナス圏で推移する時間帯が長かった。前週末の米国株市場では米10年債利回りの上昇一服などを好感してハイテク株中心に買いが入り、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅高に買われた。これを受けて東京市場でも市場センチメントが強気に傾いたものの、買い戻し一巡後は上値を買い進む動きが見られなかった。外国為替市場で円安に振れたことはポジティブ材料だが、輸出セクターを積極的に買う動きにはつながらなかった。むしろ業種別騰落では倉庫や保険、電力株など内需株に買われるものが目立った。
個別では、東京エレクトロン<8035>が商いを伴い上昇したほか、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>も終始買いが優勢だった。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクがしっかり。任天堂<7974>が高く、日立製作所<6501>なども値を上げた。ゼンショーホールディングス<7550>が出来高を膨らませ急騰。ベネッセホールディングス<9783>が一時ストップ高に買われ、住友ゴム工業<5110>も大幅高、ブレインパッド<3655>も値を飛ばした。三井金属<5706>も大きく上値を伸ばした。
半面、資生堂<4911>がストップ安となった。また、東邦亜鉛<5707>も値幅制限いっぱいに売り込まれ値下がり率のトップ。三菱商事<8058>、リクルートホールディングス<6098>などが軟調、三菱重工業<7011>も下落した。このほか、イーレックス<9517>、ゲオホールディングス<2681>などが急落、日産化学<4021>も大きく値を下げている。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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