アップルが続落 中国政府がアイフォーンの使用制限を拡大との報道=米国株個別
アップル<AAPL>が続落しており、株式市場全体の雰囲気を圧迫している。前日は中国の政府機関がアイフォーンを始めとする外国ブランドのデバイスを職場で使用することを禁じているとの報道が嫌気されていたが、本日も中国が機微な内容を扱う部門を対象としている使用禁止を拡大し、政府系機関や国有企業への適用も計画しているとの報道が伝わっている。
中国の一部政府機関がアイフォーンを職場に持ち込まないよう職員に指示し始めたという。中国当局はこの制限についてさらに踏み込み、多くの国有企業や他の政府系組織にも対象を広げる意向だと伝えている。同社にとって中国市場は、売上高の約5分の1を占めることもあり影響が懸念されている。
最終的にどのくらいの企業や機関がデバイス制限を導入するのか、また、どの程度厳格に実行されるのかは、国有企業や機関によって異なる見込みで、職場でのアップル機器の使用を禁止したり、職員・従業員による使用を全面的に禁止したりする可能性もある。
同社の中国政府との関係や、中国経済に対する同社の重要性を踏まえると、同社は中国政府による制限措置から比較的安全と考えられていたが、中国政府の姿勢が変わりつつあるのか警戒されている模様。
(NY時間09:38)
アップル<AAPL> 176.40(-6.52 -3.56%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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