P&Gが決算受け上昇 値上げや堅調な米市場が寄与=米国株個別
P&G<PG>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。既存事業売上高の伸びも予想を上回っている。ヘルスケア部門は予想を下回ったものの、その他のビューティーやグルーミング部門が堅調だった。値上げや米国が堅調だったことが寄与した。
シュルテンCFOは消費者は引き続き力強いと指摘したうえで、「家計が圧迫されている世帯は節約傾向にあるなど、消費者の二分化が見られる」とも述べた。
なお、同社は2024年度の株主還元について、90億ドル超の配当と、50億-60億ドルの普通株の自社株買いを計画していることも明らかにした。
(4-6月・第4四半期)
・1株利益:1.37ドル(予想:1.32ドル)
・売上高:205.5億ドル(予想:200.6億ドル)
・既存事業売上高:8.0%(予想:6.0%)
ビューティー:11.0%(予想:6.9%)
グルーミング:8.0%(予想:7.6%)
ヘルスケア:5.0%(予想:7.0%)
ファブリック&ホームケア:8.0%(予想:6.5%)
ベビー・女性・ファミリーケア:9.0%(予想:4.3%)
・粗利益率:48.4%(予想:47.6%)
・既存事業販売数量:-1.0%
・FCF(調整後):46.1億ドル(予想:41.3億ドル)
(24年度通期見通し)
・1株利益:6.25~6.43ドル(予想:6.36ドル)
・売上高:3~4%
・既存事業売上高:4~5%(予想:4.4%)
(NY時間10:18)
P&G<PG> 156.55(+4.44 +2.92%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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