シティが下げ幅を広げる 決算の印象が弱いとの評価も=米国株個別
NY時間の午後に入って、決算を発表したシティグループ<C>が下げ幅を広げている。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、経常収益、1株利益とも予想を上回った。金利上昇で純受取利息(NII)が予想以上に増加した。ただ、トレーディング収益は債券・為替・商品(FICC)が予想範囲内に留まった一方、株式は予想を若干上回る程度だった。きょうはJPモルガン<JPM>やウェルズ・ファーゴ<WFC>も決算を発表していたが、それらと比較すると印象が弱いとの評価も出ているようだ。
アナリストは、決算は同業他社よりも印象が弱く、様々な傾向を示していると述べている。ただ、「決算は同業他社に比べると見劣りするが、数字の上振れとNIIのガイダンスの上方修正は株価を押し上げるだろう」とも述べている。
通期のNIIの見通しは460億ドル超を見込み、従来の約450億ドルから上方修正した。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.33ドル(予想:1.31ドル)
・経常収益(調整後):194.4億ドル(予想:192.8億ドル)
FICC:35.3億ドル(予想:35.1億ドル)
株式:10.9億ドル(予想:9.82億ドル)
投資銀行:6.12億ドル(予想:6.71億ドル)
・純受取利息(NII):139.0億ドル(予想:125.0億ドル)
・融資残高:6606億ドル(予想:6563億ドル)
・預金残高:1.32兆ドル(予想:1.33兆ドル)
・貸倒引当金:18.2億ドル(予想:19.2億ドル)
(通期見通し)
・純受取利息(NII):460億ドル超(従来:約450億ドル)
(NY時間14:32)
シティグループ<C> 46.01(-1.67 -3.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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