反落、中国経済の回復の弱さを警戒=NY原油概況
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=71.19(-0.74 -1.03%)
ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月は1.28~0.74ドル安。その他の限月は0.76~0.16ドル安。
中国の景気不安がくすぶっていることが重しとなった。ゼロコロナ政策が解除された後の中国経済は上向いたが、金融引き締めが主要国景気を圧迫するなかで中国経済の回復は限定的とみられている。中国人民銀行(PBOC)は景気支援のため貸出金利の指標となるローンプライムレート(LPR)の引き下げを発表したものの、5年物LPRの利下げ幅が不十分であると失望されたことも圧迫要因となった。中国では利下げ以外の景気支援策がまだ発表されておらず、市場参加者が気を揉んでいることも売りを誘った。
時間外取引で8月限は売り優勢。先週末の終値水準が重しとなり、一時的にプラス圏に浮上した場面でも高値は72.38ドルまでと伸びなかった。通常取引開始後は69.76ドルまで下落。ただ、売一巡後は下げ幅を削った。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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