ダウ平均は6日続伸 米CPIを受けて利上げ一時停止を確実視 シナリオは変わっていない=米国株前半
NY株式13日(NY時間13:04)
ダウ平均 34268.35(+202.02 +0.59%)
ナスダック 13579.66(+117.74 +0.87%)
CME日経平均先物 33530(大証終比:+500 +1.50%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は6日続伸。IT・ハイテク株も買いが続いており、ナスダックも上昇を続けている。この日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、株式市場は堅調な値動きを続けている。米CPIは予想とほぼ一致し、依然として高水準ではあるものの、前回からは鈍化傾向を示した。これを受けて市場では、明日結果が発表されるFOMCでの利上げ一時停止を確実視している。
ただ、市場のシナリオは変わっていない。今回のFOMCは利上げを一時停止するものの、声明や経済見通し、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)、パウエル議長の会見などから、もう一段の追加利上げの可能性を示唆する見られている。市場も7月FOMCでの0.25%ポイントの利上げの確率を65%程度で見ている状況。
市場からは「現時点では一時停止に落ち着いており、FRBも投資家を驚かせたくはないだろう。しかし、コア指数がまだ5%台で推移していることから、FRBの次の動きは7月の追加利上げで、そして、恐らくその後にもう1回の利上げがある可能性がある。それは現時点では織り込み済みではない」といった声も出ている。
オラクル<ORCL>が最高値更新。前日引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、売上高、1株利益とも予想を上回った。同社は人工知能(AI)に関連した需要の高まりから、クラウド事業が恩恵を受けていることを示した。
きょうはIT・ハイテク株は堅調を維持しているものの、アップル<AAPL>は上げ一服。同社株は最高値を更新し、堅調な推移を続けているが、アイフォーンの需要の冷え込みとサービス事業の成長鈍化に対する懸念も一方で根強い。同社への現在の強気のアナリスト評価が意外にも過去2年以上に渡って最も少ない状態。きょうもアナリストによる投資判断の「中立」への引き下げが伝わっていた。
米消費者物価指数(5月)21:30
結果 0.1%
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
結果 4.0%
予想 4.2% 前回 4.9%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.4%(コア・前月比)
結果 5.3%
予想 5.2% 前回 5.5%(コア・前年比)
オラクル<ORCL> 117.65(+1.22 +1.05%)
アップル<AAPL> 183.44(-0.35 -0.19%)
マイクロソフト<MSFT> 333.77(+1.92 +0.58%)
アマゾン<AMZN> 126.66(+0.09 +0.07%)
アルファベットC<GOOG> 124.77(+0.42 +0.34%)
テスラ<TSLA> 258.59(+8.76 +3.51%)
メタ・プラットフォームズ<META> 271.99(+0.94 +0.35%)
AMD<AMD> 129.89(+0.70 +0.54%)
エヌビディア<NVDA> 407.87(+13.05 +3.31%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。