ファイザーが上昇 ウイルス薬は想定通りの大幅減収も予想上回る=米国株個別
ファイザー<PFE>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。感染の落ち着きで、新型ウイルス向け注射剤「コミナティ」は想定通りの大幅な減収となったものの予想を上回ったほか、経口薬「パックスロビド」の売上高も予想を上回った。また、通期のガイダンスも維持した。
同社はウイルス関連製品の需要急減に立たされる中、今年初め、抗がん剤のシーゲン<SGEN>>を430億ドルで買収する計画を発表し、新たな成長の道を模索していることを示している。
同社のダメリオCFOは声明で、「強固なバランスシートが将来の増配や自社株買い、さらに事業開発への柔軟性を提供し続けると予想している。近い将来の発売時期を考慮すると、成長の大部分は下期に発生すると考えている」と述べた。なお、ガイダンスでは今年の自社株買いは想定していない。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.23ドル(予想:0.97ドル)
・売上高:182.8億ドル(予想:166.0億ドル)
コミナティ:30.6億ドル(予想:26.0億ドル)
パキロビッド:40.7億ドル(予想:27.0億ドル)
プレベナー・フランチャイズ:15.9億ドル(予想:15.5億ドル)
イブランス:11.4億ドル(予想:11.9億ドル)
エリキュース:18.7億ドル(予想:18.9億ドル)
ザーコリ:1.11億ドル(予想:1.17億ドル)
エンブレル:1.99億ドル(予想:2.33億ドル)
ゼルヤンツ:2.37億ドル(予想:3.56億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.25~3.45ドル(予想:3.46ドル)
・売上高:670~710億ドル(予想:685.4億ドル)
コミナティ:135億ドル(予想:133.7億ドル)
パキロビッド:約80億ドル(予想:80.7億ドル)
(NY時間09:38)
ファイザー<PFE> 39.80(+0.59 +1.49%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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