ダウ平均は続落 決算を引き続き注視 モルスタとネトフリは上値重い反応=米国株前半
NY株式19日(NY時間12:47)
ダウ平均 33900.82(-75.81 -0.22%)
ナスダック 12160.69(+7.28 +0.06%)
CME日経平均先物 28590(大証終比:+10 +0.04%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。FOMC委員がタカ派な発言を続ける中、市場はなおインフレ抑制に動ているFRBの取り組みが経済活動にどのような影響を与えているかを示す兆候として、決算を注視している。
これまでのところ、決算はまちまちな内容ではあるものの、市場が悲観していたほどはネガティブな反応が見られていない。ただ、市場からは「企業は価格決定力を失いつつあり、水面下で利益圧縮が起こっている」との声や、「FRBがこれだけ引き締めに動いており、良いことは起こらないだろう。その懸念から、投資家はリスクを減らそうとしている」とのコメントも聞かれた。
きょうはモルガンスタンレー<MS>が取引開始前に決算を発表。株価は下げ渋っているものの、上値の重い反応を見せている。投資銀行、富裕層向け事業、資産運用事業の利益が予想よりも伸びが弱かった点が嫌気されている模様。貸倒引当金の急増も気掛かりとなっているようだ。
これで米大手銀の発表は一通り終わり、今後は産業やIT・ハイテクの発表が本格化して行く。本日は引け後にテスラ<TSLA>、IBM<IBM>、ラスベガス・サンズ<LVS>の決算が予定。
テスラは決算前に一部モデルの再値下げを発表し、株価は下落。また、ネットフリックス<NFLX>はパスワード共有の取り締まりもあり、加入者数が予想を下回った。同社の成長性への懸念も指摘され、株価も下落しているが、市場からは、「パスワード共有への対応は長期的に考えれば、同社の成長にとっては良いこと」との受け止めも出ている。
ネットフリックス<NFLX> 320.62(-13.08 -3.92%)
モルガン・スタンレー<MS> 89.89(+0.04 +0.04%)
アップル<AAPL> 167.91(+1.44 +0.86%)
マイクロソフト<MSFT> 288.57(+0.20 +0.07%)
アマゾン<AMZN> 104.58(+2.28 +2.23%)
アルファベットC<GOOG> 105.32(+0.20 +0.19%)
テスラ<TSLA> 182.49(-1.82 -0.99%)
メタ・プラットフォームズ<META> 215.63(-2.26 -1.04%)
AMD<AMD> 89.98(+0.20 +0.22%)
エヌビディア<NVDA> 278.42(+1.75 +0.63%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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