ジローが決算 広告事業が予想を上回る 株価は小幅高＝米国株個別

　不動産情報サイトのジロー＜ZG＞が前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ＥＢＩＴＤＡも予想を上回っている。同社の中核事業である広告事業が予想を上回る売上高を計上したほか、賃貸事業が好調で、アパート物件の月間ウェブトラフィックが２０％伸びた。

　アナリストは「同社は事実上の効果的な動きをしている珍しいインターネットブランドだ。そのフランチャイズは非常に安定している」と述べていた。

　同社のバートンＣＥＯは「住宅価格の高さが依然として米国の中心課題であり、買い手の需要を圧迫し、所有者が家を売りに出すのを思い留まらせている。この問題はすぐに解決するものではないが、住宅ローン金利の緩和と建設中の新築住宅の在庫が可能性として期待される」と語った。また、マクロ経済と不動産業界に与える影響については、「まだ森から抜け出してはいない。事態は引き続き霧の中にある」とも付け加えた。

　ただ、同社株は今年に入ってすでに５０％近く上昇しており、好決算ではあったものの、取引開始直後は戻り売りが先行して始まった。しかし、売りが一巡すると買い戻しも出てプラスに転じる展開。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：0.21ドル（予想：0.02ドル）
・売上高：4.35億ドル（予想：4.14億ドル）
　　ＩＭＴ：4.17億ドル（予想：3.97億ドル）
　　プレミア・エージェント：2.83億ドル（予想：2.63億ドル）
　　モーゲージ：1800万ドル（予想：1830万ドル）
・EBITDA（調整後）：7300万ドル（予想：6178万ドル）
・月間平均サイト訪問者：1.98億件（予想：2.01億件）

（１－３月・第１四半期）
・売上高：4.04～4.37億ドル（予想：4.29億ドル）
・EBITDA（調整後）：4800～6300万ドル

（NY時間09:58）
ジロー＜ZG＞　47.02（+0.36　+0.76%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美