続落、米原油在庫は大幅に増加＝ＮＹ原油概況

NY原油先物3月限（WTI）（終値）
1バレル＝78.59（-0.47　-0.59%）

　ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比（速報値）は期近２限月が０．４７～０．４１ドル安。その他の限月は０．３８ドル安～０．３７ドル高。

　米エネルギー情報局（ＥＩＡ）が発表した週報で原油在庫が前週比１６２８万３０００バレル増と大幅な積み増しになったことが相場を圧迫した。強い米小売売上高から米利上げ継続が意識されたことも重し。ただ、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）に続き、国際エネルギー機関（ＩＥＡ）も需要見通しを上方修正したことは相場を支えた。ゼロコロナ政策後の中国の需要回復が背景。ＩＥＡは１－３月期の世界の需要見通しを日量５０万バレル引き上げた。

　時間外取引で３月限は軟調。通常取引開始後も売りが優勢で一時７７．２５ドルまで下げたが、買い戻しが強まると７９．１５ドルまで切り返しプラス圏に浮上した。ただ、上値は重くマイナス圏で引けた。

MINKABU PRESS