アクティビジョンが決算受け上昇 コール・オブ・デューティの新作が好調=米国株個別
ゲーム開発のアクティビジョン・ブリザード<ATVI>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、ブッキングとも予想を上回った。コール・オブ・デューティ(CoD)の新作など人気ゲームタイトルの販売が好調だった。
同社は昨年の10月にCoDシリーズ最新作「モダン・ウォーフェアII」を発売。10日間で10億ドルを売り上げ、昨年の最も売れたビデオゲームとなった。
同社はまた、通期のブッキングは1桁台後半以上、営業利益も1桁台後半以上の伸びを達成すると予想。また、第1四半期については、ブッキングが10%台半ば以上、営業利益は1桁台後半以上の伸びを予想している。
マイクロソフト<MSFT>との合併については、両社は当局との協議を継続しており、必要な承認とその他の慣習的な取引完了条件の充足をもって、4-6月期中の完了に向けて取り組んでいるとしている。英国の反トラスト法委員会による重要な決定が数日中に出る予定。
アナリストからは、「今回の決算は予想を遥かに上回っており、再建がほぼ完了したことを示している」とのコメントが出ている。さらに上昇の可能性があるとも付け加えた。マイクロソフトとの取引については、「成立すると見ているが、報道と米連邦取引委員会(FTC)の訴訟から、難しい状況にあることは認識している」とも述べた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.87ドル(予想:1.52ドル)
・ブッキング:35.7億ドル(予想:30.8億ドル)
・売上高:23.3億ドル
アクティビジョン:18.5億ドル(予想:16.2億ドル)
キング:7.27億ドル(予想:6.80億ドル)
ブリザード:7.94億ドル(予想:6.91億ドル)
・月間ユーザー数:3.89億人(予想:3.88億人)
アクティビジョン:1.11億人(予想:1.17億人)
キング:2.33億人(予想:2.38億人)
ブリザード:4500万人(予想:3770万人)
(NY時間10:40)
アクティビジョン<ATVI> 75.30(+3.72 +5.20%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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