鉄道会社と労働組合との協議が不調 スト突入なら1日20億ドル以上の損害との試算も=米国株個別
週末に行われた米鉄道会社と労働組合との労働協議が不調に終わった。経営側と5万7000人のエンジニアと車掌を擁する2つの組合はスト回避のため、週末を通して会合を重ねてきたが、進展の兆しはほとんど見られなかった。他の10組合とは暫定合意に達したものの、合意には組合員の批准が必要。
ストの期限は東部時間9月16日の午前0時1分に設定されている。もし、ストに突入すれば、米経済に1日20億ドル以上の損害を与えかねないとの試算も出ている。
協議が不調に終わったことで、鉄道各社は顧客に対して、サービスが中断される可能性を通知。ノーフォークサザン<NSC>はオンラインで、「9月16日金曜日の午前0時1分にわれわれのネットワーク閉鎖に伴う緊急時対応計画の実行を開始した」と発表。 ユニオンパシフィック<UNP>とCSX<CSX>も、ストの可能性を想定した緊急時対応計画を発表した。
業界団体や共和党は、議会がこの争議に介入するよう圧力をかけているが、組合は議員に介入しないよう要請している。なお、議員はストの期限を延長させるか、ストの実施を阻止する権限を有している。
特に本日の鉄道株には影響は出ていない。
(NY時間09:58)
ノーフォーク・サザン<NSC> 251.20(+1.35 +0.54%)
ユニオン・パシフィック<UNP> 234.60(+2.72 +1.17%)
CSX<CSX> 32.76(+0.13 +0.40%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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