スナップが上昇 スピーゲルCEOがコンファレンスに出席=米国株個別
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が商いを伴って上昇。同社のスピーゲルCEOがデジタルメディア主催のコンファレンスに出席しており、株価が急落した激動の1年を経て、「身売りではなく変革を目指す」と語っていた。
同社は優先事項の転換を含むリストラの真っ只中にあり、従業員の20%解雇、多くのプロジェクトの中止または縮小、幹部がネットフリックス<NFLX>に移籍するなど広告販売部門の再編成を発表していた。
同CEOの目標は事業の焦点をコミュニティ拡大、広告事業改善、拡張現実(AR)の提供に絞ることとしており、「これらの事業の長期的な機会を見ると、本当に巨大だと思う。われわれは、潜在能力を発揮するには程遠い状態だが、取り組みに集中しなければならない」と述べていた。
特に、企業のマーケティング担当者が購買意欲の高い顧客にリーチするための重要なツールであるダイレクト・レスポンス広告事業の改善について言及。マーケティング担当者は今年、このプラットフォームへの支出を減らし、同社の売上高の伸びを2017年の上場以来最低の水準に引き下げた。
同CEOはARのような分野で収益を上げる機会を模索することを優先事項としている。例えば、小売業者と協力して、顧客がバーチャルで服を試着できるツールの開発に取り組み、最終的にはそれをARエンタープライズ事業に拡大し、その技術を使用する企業にスタートアップ料と少額の取引手数料を課すことができるという。
(NY時間14:47)
スナップ<SNAP> 12.40(+0.94 +8.16%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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