アプライドが好決算 ただ、株価は下落=米国株個別
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が前日引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第4四半期についても予想を上回る1株利益の見通しを示している。業界を苦しめる景気後退を乗り切れると判断しているようだ。
同社のディッカーソンCEOは声明で「最優先課題は顧客への出荷を増やすこと。半導体市場の長期的な強さと弊社の大きな成長機会について、引き続き非常に前向きな見方をしている」と述べた。
同社の主要顧客であるインテル<INTC>やマイクロン<MU>は慎重な見通しを示していたが、半導体は新たなデバイスにも使われるようになり、従来のPCやスマホへの依存度が低くなっている。そのため、過去に経験したような激しい浮き沈みを避けることができるか注目される。
アナリストからは、厳しいマクロ環境の中で好調な業績を見せ、同社は業界内でも好位置にあると前向きな声も出ていたが、2023年の半導体前工程製造装置(WFE)市場の見通しの下方修正を理由に、一部からは目標株価の引き下げも伝わっていた。株価は下落。
(5-7月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.94ドル(予想:1.79ドル)
・売上高:65.2億ドル(予想:62.6億ドル)
・粗利益率(調整後):46.2%(予想:46.1%)
(8-10月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.82~2.18ドル(予想:1.94ドル)
(NY時間10:00)
アプライド<AMAT> 104.84(-3.43 -3.17%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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