ダウ平均が下げに転じる アップルが下落 ゴールドマンが上昇=米国株概況
NY株式18日(NY時間16:20)
ダウ平均 31072.61(-215.65 -0.69%)
S&P500 3830.85(-32.31 -0.84%)
ナスダック 11360.05(-92.37 -0.81%)
CME日経平均先物 26965(大証終比:+205 +0.76%)
きょうのNY株式市場、後半になってダウ平均は下げに転じた。アップルが来年に一部の部門に関して採用と支出のペースを減速する計画と伝わった。景気低迷の可能性に対応するためだとしている。この報道が相場全体の重石となったとの指摘も出ていた。
米大手銀からは、利上げ懸念の緩和で株式市場は上昇しているが、FRBへの政策引き締め圧力が後退すると見込むのは時期尚早との認識も示されていた。年初来の株価下落はマイナス成長に陥るとの投資家の予想を反映しているが、深刻なリセッション(景気後退)が織り込まれているとは思わないと指摘。リスク資産の底入れが確認できる前に金融引き締めが必要になるという。
ただ、序盤は買いが先行し、ダウ平均は一時350ドル超上昇する場面が見られた。取引開始前にゴールドマン<GS>が決算を発表し、ポジティブな反応を示したことが好感された模様。トレーディング部門が好調で、営業収益、1株利益も予想を上回った。
先週の強い米消費者物価指数(CPI)を受けて高まっていた1.00%ポイントの利上げ観測が後退していることも引き続き市場をサポートしていた。
市場からは、恐らく悪いニュースはすべて出尽くし、投資家はここが妥当なエントリーポイントになるかどうかを見極めたい雰囲気になっているのだろうとの指摘も出ていた。今後も続々と決算が発表されるが、その反応を見極めたい雰囲気は強い。現段階でS&P500企業の最終利益の伸びは5.6%が見込まれている。
エネルギーは上昇の一方、IT・ハイテク株に途中から売りが強まった。銀行株はまちまち。
テスラ<TSLA>が小幅に4日続伸。アナリストが今週20日の決算発表を前に短期買いリストに追加した。第2四半期の利益について市場コンセンサスは低めの予想となっており、それを上回る可能性があるという。
空飛ぶタクシーを手掛ける英バーティカル・エアロスペース<EVTL>が続伸。英国で航空宇宙および防衛の大手バブコック・インターナショナルと提携したと発表。
バイオ医薬品のシーゲン<SGEN>が反落。メルク<MRK>による同社の買収交渉が進んだ段階にあると報じられていたが、その取引は遅れていると伝わったことが嫌気されている。
加工食品のクラフト・ハインツ<KHC>が上昇。アナリストが「買い」でカバレッジを開始した。目標株価は48ドル。
スターバックス<SBUX>が小幅に4日続伸。同社がアドバイザーのあるフーリハン・ローキー社に英国事業の売却を模索するよう依頼したと報じられた、英タイムズ紙が週末に伝えた。
バーティカル・エアロ<EVTL> 5.19(+0.19 +3.80%)
シーゲン<SGEN> 168.47(-10.24 -5.73%)
メルク<MRK> 92.34(-2.62 -2.76%)
スターバックス<SBUX> 80.23(+0.61 +0.77%)
クラフト・ハインツ<KHC> 38.43(+0.42 +1.10%)
アップル<AAPL> 147.07(-3.10 -2.06%)
マイクロソフト<MSFT> 254.25(-2.47 -0.96%)
アマゾン<AMZN> 113.76(+0.21 +0.18%)
アルファベットC<GOOG> 109.91(-2.86 -2.54%)
テスラ<TSLA> 721.64(+1.44 +0.20%)
メタ・プラットフォームズ<META> 167.23(+2.53 +1.54%)
AMD<AMD> 81.43(+0.32 +0.39%)
エヌビディア<NVDA> 161.01(+3.39 +2.15%)
ツイッター<TWTR> 38.41(+0.67 +1.78%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。