シグネットが決算受け大幅高 予想を上回る通期見通し示す＝米国株個別

　宝飾品販売のシグネット・ジュエラーズ＜SIG＞が大幅高。取引開始前に２－４月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期は予想を上回る見通しを示している。また、自社株買いを５億ドル拡大することも発表した。

　同社の売上高は数十年来の高インフレとロシアのウクライナ侵攻による混乱にもかかわらず、宝石業界の回復力を強調している。ウクライナ危機勃発後、同社はサプライヤーに対し、世界最大の宝石産出国であるロシアからダイヤモンドを購入しないよう指示した。

　第１四半期の北米の既存店売上高は、取引件数の減少を値上げでカバーできずに０．９％減少した。一方、海外は一部店舗が営業制限に直面した前年度から２倍以上に増加した。

　同社のヒルソン氏ＣＦＯは「高インフレと景気刺激策解除で、低価格帯の商品に対する需要は弱まることが見込まれるが、今年は婚礼の急増で売上高は伸びる見込んでいる」と述べた。

（２－４月・第１四半期）
・既存店売上高：2.5％
　　北米：-0.9％
　　海外：102.6％
・1株利益（調整後）：2.86ドル（予想：2.38ドル）
・売上高：18.4億ドル（予想：18.2億ドル）
・粗利益率（調整後）：39.4％（予想：40.2％）
・営業利益（調整後）：1.95億ドル（予想：1.84億ドル）

（５－７月・第２四半期見通し）
・売上高：17.9～18.2億ドル（予想：18.1億ドル）
・営業利益（調整後）：1.88～2.04億ドル（予想：2.01億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：12.72～13.47ドル（予想：11.81ドル）
・売上高：80.3～82.5億ドル（予想：80.3億ドル）
・営業利益（調整後）：9.21～9.74億ドル（予想：8.99億ドル）

（NY時間10:45）
シグネット＜SIG＞　68.60（+6.40　+10.29%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美