マクドナルドが決算受け軟調 値上げで既存店売上高は好調も1株利益は予想下回る=米国株個別
マクドナルド<MCD>が軟調。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、値上げの効果やパンデミック関連の閉鎖が少なかったことで、既存店売上高は予想を上回った。しかし、株価は冴えない反応。1株利益が予想を下回ったほか、売上高が予想範囲内だったことが嫌気されている模様。
既存店売上高について同社は「戦略的なメニューの値上げ、ロイヤルティプログラム、マクリブやクリスピーチキンサンドなどの商品のプロモーションによって押し上げられた」と述べた。また、フランス、英国、ドイツ、イタリアといった欧州の大市場において、パンデミック関連の閉店が少なかったことも業績を押し上げたとしている。
業界全体では、原材料費の高騰や人手不足が続いており、業績は低迷している。同社も競合他社と同様、従業員の確保に苦労している。
(10-12月・第4四半期)
・既存店売上高:12.3%(予想:10.7%)
米国:7.5%(予想:6.6%)
海外直店舗:16.8%(予想:16.8%)
海外ライセンス:14.2%(予想:8.8%)
・1株利益(調整後):2.23ドル(予想:2.34ドル)
・売上高:60.1億ドル(予想:60.2億ドル)
・営業利益(調整後):24.0億ドル(予想:25.3億ドル)
(NY時間09:37)
マクドナルド<MCD> 247.51(-2.34 -0.94%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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