ダウ平均は6日続伸もナスダックは続落 IT株が売られる=米国株前半
NY株式29日(NY時間13:45)
ダウ平均 36467.88(+69.67 +0.19%)
ナスダック 15735.36(-46.36 -0.29%)
CME日経平均先物 28850(大証終比:+20 +0.07%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は6日続伸。一方、IT・ハイテク株はIT株中心に売りが広がっており、ナスダックは続落している。オミクロン株の感染拡大は各国で悪化しており、懸念材料となっているものの、重症化リスクは低いとの見方から、市場は楽観視している。行動規制が導入されたとしても以前のような厳しい内容にはならないとの見方が多いようだ。
一方、来年もインフレ高進は続くとの見方も少なくない中で、FRBの利上げへの期待もあり、きょうの米国債利回りは上昇している。無リスク資産との相対的なバリュエーション評価から、年内最終週で商いも少ない中、大手IT中心に戻り売りが入っている模様。
市場では来年の米株式市場に強気な見方が多く出ている。感染拡大によるロックダウンが無い限り、米GDPは来年も良好で、企業収益も好調と見ているようだ。しかし、弱気派からは、サプライチェーン問題やエネルギー価格高騰を米企業は商品価格に転嫁できていた。しかし、来年もこの傾向が続けば、消費者の購買意欲が下がるほか、企業は売上高こそ好調を維持するものの、利益率は低下が予想されることから、株式市場は期待ほど上昇しないとの見方もあるようだ。
セクター別では全体的にまちまちな動きが多い中、銀行株やIT株、航空株が下落。一方、好調なクリスマス商戦を背景に小売りが堅調なほか、半導体の一角も堅調。エヌビディア<NVDA>やAMD<AMD>は下落しているものの、マイクロン<MU>やクアルコム<QCOM>は買われている。
マイクロン<MU> 95.81(+2.87 +3.09%)
クアルコム<QCOM> 185.81(+0.99 +0.54%)
アップル<AAPL> 179.27(-0.03 -0.01%)
マイクロソフト<MSFT> 340.73(-0.52 -0.15%)
アマゾン<AMZN> 3378.47(-34.75 -1.02%)
アルファベットC<GOOG> 2913.42(-15.54 -0.53%)
テスラ<TSLA> 1084.86(-3.61 -0.33%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 342.80(-3.42 -0.99%)
AMD<AMD> 147.78(-5.37 -3.51%)
エヌビディア<NVDA> 297.69(-5.53 -1.82%)
ツイッター<TWTR> 42.73(-0.70 -1.61%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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