ダウ平均は3日続伸 感染拡大加速も楽観的ムードが漂う=米国株前半
NY株式23日(NY時間12:52)
ダウ平均 35966.11(+212.22 +0.59%)
ナスダック 15662.77(+140.88 +0.91%)
CME日経平均先物 28855(大証終比:+145 +0.50%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続伸。ナスダックも上げが続いている。各国で感染拡大が加速しており、英国では1日の新規感染者数が12万人に接近した。米国でも拡大が加速している。ただ、市場は非常に楽観的ムードが漂っている。新たな変異体であるオミクロン株が徐々に感染の中心に躍り出ているが、市場はデルタ株の時ほど恐怖感を強めていない印象。
感染力はこれまでのウイルスよりは遥かに強いと言われているものの、重症化リスクは極めて低いとも見られている。多くの人々が既に2回のワクチンを接種しており、3回目のブースター接種を行えば、オミクロン株にも有効との研究データも数多く紹介されている。
なお、前日にファイザー<PFE>の経口薬やFDAから緊急使用許可を獲得していたが、きょうはメルク<MRK>の経口薬にも許可が出ている。対処手段も複数あるということで、以前のような経済的混乱はないのではと、市場は楽観視しているようだ。
市場からは、今週の株式市場の反発の多くは、先週の過度の懸念と、売りが一服したとの安堵感によるところが大きい。下値ではサンタクロース・ラリーを逃したくない投資家が押し目いを入れているとの声も聞かれる。ただ、明日からのクリスマス連休が控えていることもあり、商いは閑散としている。
エネルギーや産業、銀行株が上昇しているほか、IT・ハイテク株も堅調に推移している。一方、医薬品のファイザー、メルクは軟調。モデルナ<MRNA>も下落している。
取引開始前に米新規失業保険申請件数とPCEデフレータが発表になっていたが、雇用は改善傾向を示唆する一方、インフレは高い水準の推移に変化はない。なお、消費支出は前月比で増加していたが、インフレを控除した実質ベースでは前月と変わらずだった。
個別に靴メーカーのクロックス<CROX>が大幅安。取引開始前にカジュアル靴ブランドの「ヘイジュード」を買収することで合意したと発表した。
電気自動車(EV)のニコラ<NKLA>が大幅反発。前日は1.25億ドルの罰金を米証券取引委員会(SEC)に支払うと発表したことで株価は下落していたが、同社はツイッターに、先週金曜日にロサンゼルスで開催したイベントの写真を掲載し、より多くの納車が実現するとツイートした。「われわれの最初の顧客への販売が確定し、まもなく実現する」と述べた。
ニコラ<NKLA> 10.92(+1.52 +16.17%)
クロックス<CROX> 119.93(-19.85 -14.20%)
アップル<AAPL> 176.21(+0.57 +0.32%)
マイクロソフト<MSFT> 335.10(+1.90 +0.57%)
アマゾン<AMZN> 3426.71(+5.97 +0.17%)
アルファベットC<GOOG> 2964.68(+25.70 +0.87%)
テスラ<TSLA> 1064.20(+55.33 +5.48%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 335.36(+4.91 +1.49%)
AMD<AMD> 147.82(+3.94 +2.74%)
エヌビディア<NVDA> 297.45(+3.45 +1.17%)
ツイッター<TWTR> 44.27(+0.37 +0.84%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。