【新興国通貨】週末にかけた原油高などがルーブル買い、警戒材料も~ロシアルーブル
【新興国通貨】週末にかけた原油高などがルーブル買い、警戒材料も~ロシアルーブル
ドルルーブルは先週末に72ちょうど近くから71ちょうど近くまでドル売りルーブル買いが入る場面が見られた。先週は下げが目立ったNY原油に週末にかけた大きな買い戻しが入り、ルーブル買いを誘った。4日、5日とロシアは連休になっており取引量の少ない中でドル売りルーブル買いの動きに。
もっともルーブルには警戒材料も。ここにきて新型コロナの感染拡大が強まっており、1日当たり感染者が4万1千人を超えて過去最多を更新する動きに。ロックダウンなどを実施しない中で、今後への警戒感も。
ウクライナとの国境の軍備拡大の動きも欧米諸国の警戒を誘っている。
また、駐ドイツのロシア大使館でのスパイと見られるロシア男性の転落死を巡る報道なども懸念材料として意識されるところ。
こうした警戒感がどこまで連休明けのロシア市場で材料視されるかが今週のポイントとなりそう。
NY原油の上昇が続くと、懸念材料払しょくの動きも、新興国通貨全般にやや警戒感が出ているだけに、ルーブル売りに要注意か。
対円ではルーブル高に1.60に迫る動きも、円高の動きから上値から調整が入った。ドル円が下げるようだと、ここからの上値進行に要注意も、113円台でドル円がしっかりになると、直近のルーブル高基調が優勢に。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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