レンジ取引続く

レンジ取引続く

方向性探る展開に、米債利回り低下もドル売りは限定的

【東京市場】ドル円１０９円台前半中心のもみ合い

　ドル円は１０９円台前半での推移が続いた。
昨日NY市場朝に１０９円１９銭まで値を落とし、NY市場午後は１０９円２０銭台を中心としたもみ合いに。
東京朝も同水準でのもみ合いから始まったが、実需がらみでドル買い円売りが出たことや、寄り付きから日経平均がプラス圏推移、
米株先時間外もしっかりとなったことでリスク選好の動きが広がったことなどがドル買い円売りを誘い１０９円４０銭台に。
その後香港ハンセン指数などもプラス圏で始まるなど、朝方はしっかりの動きを見せたが、
その後、日経平均、香港ハンセン指数がともにマイナスに転じるなど、リスク選好の動きが一服する中で上値追いの勢いをなくした。
　午後は１０９円４０銭前後での推移が続いたが、
ロンドン勢の本格参加を前にドル買いの動きがやや優勢にあり１０９円４７銭までと今日の高値を更新した。

【ロンドン市場】ややドル買い優勢も動き目立たず

　ドル円は朝方、東京午後の流れを受ける形でしっかりとなり１０９円５６銭まで。
もっとも前日の高値に届かずに調整が入り、その後はもみ合いとなった。

　世界的に報道機関や政府機関のウェブサイトに障害が起き
ネットワーク攻撃との警戒感から一時ドル売り円買いの動きも、
クラウドサービスを行う米IT企業のネットワーク障害と報じられ、
技術上のトラブルで修正済みとの報道もあり、影響は限定的に。

【NY市場】ドル円しっかり

　朝方ややドル売りの動きが入り１０９円２０銭台を付ける動きも
東京朝の安値に届かずに値を戻すなど下値はしっかり。
ロンドン市場からの１０９円台半ば前後のもみ合いに復して８日の取引を終えた。

　ユーロドルはドル売りがやや優勢となる中で１．２１９０台を付けたが
こちらも東京朝の水準に届かず、１．２１７０台を中心としたもみ合いに戻った。
目立った動意がなく方向性を探る展開が続いた。　

【本日の見通し】次の方向性を探る展開に

　上下ともにやや動きにくい。
米雇用統計を受けてのドル売りが意識されるところだが
下がるとしっかりと買いが出る流れになっている。
明日の米消費者物価指数などをにらむ動きとなっており、
かなり強めの数字が見込まれている同指標の結果次第ではドル買い基調が再開する可能性も。

　今日のところはやや動きにくい展開が続きそうで、１０９円台半ばを中心としたレンジ取引か。
現時点でのリスクはまだ下方向が強そう。
ＮＹ市場で一時１．５１％台まで下げた米１０年債利回りのさらなる低下が見られるとドル売りが加速する可能性も。

【本日の戦略】戻り売り

　レンジ取引中心も下方向を意識。
１０９円台後半での売りに回ってみたい印象。
長期的なドル高基調は継続と見ており、１１０円台回復の流れになるとすぐにやめる。
デイトレは１０９円台半ば前後でのレンジ取引での回転が中心か。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《6/8　火曜日》
　　　ドル円　　ユーロドル　　ユーロ円
始値　　109.25　　1.2190　　133.17
高値　　109.56　　1.2194　　133.42
安値　　109.20　　1.2164　　133.14
終値　　109.50　　1.2173　　133.29
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《6/8　火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経　　28963.56 -55.68
DOW　　 34599.82 -30.42
S&P 　　 4227.26 +0.74
Nasdaq 　13924.91 +43.19
FTSE 　　7095.09 +17.87
DAX 　　15640.60 -36.55
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《6/8　火曜日の商品市場》
NY原油先物7月限（WTI）（終値）
1バレル＝70.05（+0.82　+1.18%）
NY金先物8月限（COMEX）（終値）
1オンス＝1894.40（-4.40　-0.23%）
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《6/8　火曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
GDP２次速報値（2021年第1四半期）08:50
結果　-1.0%
予想　-1.2%　前回　-1.3%（前期比)
結果　-3.9%
予想　-5.0%　前回　-5.1%（前期比年率)
結果　-0.1%
予想　-0.2%　前回　-0.2%（GDPデフレータ・前年比)

国際収支（4月）08:50
結果　13218.0億円
予想　15006.0億円　前回　26501.0億円（経常収支)
結果　15528.0億円
予想　15690.0億円　前回　16965.0億円（経常収支（季調済）)
結果　2895.0億円
予想　3896.0億円　前回　9831.0億円（貿易収支)

【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産（4月）15:00
結果　-1.0%
予想　0.4%　前回　2.2%（2.5%から修正）（前月比)
結果　26.4%
予想　29.5%　前回　4.8%（5.1%から修正）（前年比)

ドイツZEW景況感指数（6月）18:00
結果　79.8
予想　86.0　前回　84.4

ユーロ圏GDP・確報値（第1四半期）18:00
結果　-0.3%
予想　-0.6%　前回　-0.6%（前期比)
結果　-1.3%
予想　-1.8%　前回　-1.8%（前年比)

【南アフリカ】
GDP（第1四半期）18:30
結果　4.6%
予想　3.2%　前回　5.8%（6.3%から修正）（前期比年率)
結果　-3.2%
予想　-3.0%　前回　-4.2%（-4.1%から修正）（前年比)

【ブラジル】
小売売上高（4月）21:00
結果　23.8%
予想　18.4%　前回　2.2%（2.4%から修正）（前年比)

【カナダ】
国際商品貿易（4月）21:30
結果　5.9億カナダドル
予想　-7.0億カナダドル　前回　-13.5億カナダドル（-11.4億カナダドルから修正）

【米国】
貿易収支（4月）21:30
結果　-689.0億ドル
予想　-687.0億ドル　前回　-750.0億ドル（-744.0億ドルから修正）（貿易収支)
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《6/8　火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
＊独ＺＥＷ
経済の回復が進展している。
金融機関の専門家は引き続き強い経済回復が今後６カ月も続くとみている。

【日本】
＊雨宮日銀副総裁
必要なら躊躇なく金融緩和を追加する。
新型コロナ対策の特別プログラム、必要に応じて延長する。
日本の消費者は全体として依然慎重である可能性。
気候変動に関して、日銀の責務に沿った政策を検討する。

【英国】
＊ホールデン英中銀委員
コロナ危機で不平等が悪化している。
英国の不平等はグローバルスタンダードによって高水準に。
不平等は若年層を過大に直撃。
不平等は過去１５カ月でより一層問題化している。
最新のデータは労働市場の回復にとって歓迎すべきサイン示している。
経済の傷の修復は需要回復の速さに依存。
不平等にとっては供給サイドの問題がより重要。
不平等は運命づけられたものではない。

【米国】
米３年債入札結果
最高落札利回り　0.325％（WI:0.326％）
応札倍率　　　　2.47倍（前回2.42倍）

４月の米求人件数は９２９万件に増加
　米労働省が発表した４月の米求人件数は９２８．６万件に増加した。
予想は８２０万件だった。前回分は８２８．８万件に上方修正された。
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《本日予定されている主な経済指標》
【韓国】
実質GDP・確報値（第1四半期）8:00
予想　1.6%　前回　1.6%（前期比）
予想　1.8%　前回　1.8%（前年比）

失業率（5月）8:00
予想　3.6%　前回　3.7%

【日本】
マネーストックM2（5月）8:50
予想　8.4%　前回　9.2%（前年比）

【中国】
消費者物価指数（5月）10:30
予想　1.6%　前回　0.9%（前年比）

生産者物価指数（5月）10:30
予想　8.5%　前回　6.8%（前年比）

【ユーロ圏】
ドイツ経常収支（4月） 15:00
予想　230.0億ユーロ　前回　302.0億ユーロ

ドイツ貿易収支（4月） 15:00
予想　163.0億ユーロ　前回　205.0億ユーロ

【南アフリカ】
SACCI景況感指数（5月）18:30
予想　N/A　前回　94.0

【米国】
MBA住宅ローン申請指数（4日までの週）20:00
予想　N/A　前回　-4.0%（前週比）

卸売売上高（4月）23:00
予想　N/A　前回　4.6%（前月比）

卸売在庫・確報値（4月）23:00
予想　0.8%　前回　0.8%（前月比）

【カナダ】
カナダ中銀政策金利　23:00
予想　0.25%　現行　0.25%

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