「リラ安が止まらぬ様々な要因 アメリカと関係悪化、新型コロナでロックダウン」トルコリラの焦点
4月中旬からリラ安が進み、ユーロ/トルコリラでは10.2778という過去最高値(ユーロ高・リラ安)を記録した。これには様々な要因が絡む。
通貨防衛のために活用されるトルコの外貨準備高について、アルバイラク氏が財務相だった2019年、2020年ごろに政府関係者が関わる企業に不正に外貨が流れたため減少したのではないかと、野党が追及している。これについて、トルコ政府は否定している。
また、アメリカとの関係が悪化しているのも気がかりだ。第一次世界大戦時のアルメニア人への大量殺害について、バイデン米大統領が「ジェノサイド」と認定したからだ。トルコ政府は遺憾であると表明しているが、両国の関係悪化につながるとしてリラは対ドルで下落した。
新型コロナウイルスの感染拡大も収まらない。4月は1日あたりの感染者数が6万人を超える日もある状況だ。エルドアン大統領は29日から5月中旬までを全面的な都市封鎖するを行うと表明している。トルコは年間約5000万人の外国人が訪れる観光大国だ。仮に観光シーズンの夏までに感染拡大に歯止めがかからなければ、経済的に大きなダメージを受ける可能性がある。
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