広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ドル円レンジ取引続く、対欧州通貨でドル高調整も、ドル円の下値は限定的

見通し 

ドル円はレンジ取引続く、ドル高に対する調整の動きも、ドル円の下値は限定的

ユーロドルは1.20台後半へ上昇。ポンドドルは1.39台後半へ

【東京市場】105円台後半推移

 ドル円は朝方にドル安円高が強まる展開となったが、その後値を戻している。
昨日のNY市場で106円20銭台から105円70銭台まで値を落として迎えた東京市場。
朝方のもみ合いでの高値が105円90銭台までと、安値を付けてから106円手前が重くなっていたこともあり、
いったん短期筋のドル売り円買いが強まる場面が見られた。
NY市場で1.2023を付けたユーロドルが1.2050前後まで上昇するなど、ドルは一時全面安。
日経平均が寄り付きから200円高となるなど、しっかりの展開となったことによるリスク選好のドル売りと、
昨日のNY市場で低下が目立った米10年債利回りが1.26%前後までとさらに低下したことによるドル売りなどが見られた。

 もっともその後は一転してドルの買い戻しに。米債利回りの低下が一服したこと、
ユーロドルの1.2050前後がしっかりで、そこからのユーロ買いドル売りに慎重姿勢が見られたことなどがドルの買い戻しを誘った。

 9時半に発表された1月の豪雇用統計は雇用者数の伸びはほぼ予想通りも、正規雇用の伸びが著しくやや好印象。
豪ドルは対ドルで0.7750台を中心としたもみ合いから0.7771まで上値を伸ばした。
しかし上昇一服後は利益確定売りが目立ち0.7750割れを付ける動きに。

【ロンドン市場】ポンドドル主導でドル売り

 ポンドドル主導でのドル売りが目立つ展開に。ポンドは1.38台半ばから一気に1.39台前半へ。
ユーロポンドでもポンド買いが目立つ展開でポンドはほぼ独歩高。
ワクチン接種の進展などが好感された格好。
 ユーロは対ポンドでは下げたが、対ドルでは1.20台後半へ上昇。

 ドル円は105円台後半推移。下値も限定的だが上値も重い。

【NY市場】ドル円105円後半推移

 ドル円は朝方105円90銭前後まで上昇の場面も、上値は重くその後値を落とした。
米債利回りの上昇傾向が継続でドルはしっかりとなったが、
欧州通貨高ドル売りの流れが強まる中で、ドル円の上値も重くなった。

 ユーロドルはもみ合いから1.2090台まで上昇と買いが優勢に。
目立った材料が出たというよりもこれまでの調整の流れ。
ポンドドルはロンドン市場からさらに買いが進み1.39台後半へ。

【本日の見通し】調整ムード継続も、ドル高基調自体は継続か

 株安もあって調整ムードが強い展開。
もっともドル自体の底堅さは継続。米長期債利回り上昇に見られる米国のインフレ期待がドルを押し上げる格好に。
ドル円は株安が重石となり106円がやや遠いものの、105円台半ばでは買いが出る流れ。
105円台半ば割れを付けても105円ちょうどまでは断続的に買いが出る流れか。
週末ということもあり、106円トライの動きも期待しにくいところでレンジ取引が中心となりそう。

 ドイツやユーロ圏のPMIが弱めに出てユーロ売りドル買いが強まるとドル全面高の流れも。

【本日の戦略】押し目買い

 流れ自体はドル買い方向と見ており
押し目を丁寧に拾う展開か。
株安から調整が強まる場面での安値を見極めたいところ。
スウィングは105円台での少しずつの買い下がりも。
104円80銭割れなどではいったん見直し。
デイトレはもっと早く、105円台半ば手前からの買いでの回転を意識。
ダメな時の見切りを早めにレンジをつかむ。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/18 木曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.87  1.2038  127.44
高値  105.92  1.2095  127.81
安値  105.60  1.2036  127.33
終値  105.69  1.2092  127.81
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/18 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  30236.09 -56.10
DOW   31493.34 -119.68
S&P    3913.97 -17.36
Nasdaq  13865.36 -100.14
FTSE   6617.15 -93.75
DAX   13886.93 -22.34
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/18 木曜日の商品市場》
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=60.52(-0.62 -1.01%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1775.00(+2.20 +0.12%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《2/18 木曜日に発表された主な経済指標》

【豪州】
雇用統計(1月)09:30
結果 2.91万人
予想 3.0万人 前回 5.0万人(雇用者数)
結果 6.4%
予想 6.5% 前回 6.6%(失業率)

【香港】
雇用統計(1月)17:30
結果 7.0%
予想 6.9% 前回 6.6%(失業率)

【トルコ】
中銀政策金利(2月)20:00
結果 17.0%
予想 17.0% 前回 17.0%(トルコ中銀政策金利)

【米国】
住宅着工件数(1月)22:30
結果 158.0万件
予想 166.0万件 前回 168.0万件(166.9万件から修正)(住宅着工件数)
結果 -6.0%
予想 -0.5% 前回 8.2%(5.8%から修正)(住宅着工件数(前月比))
結果 188.1万件
予想 168.0万件 前回 170.4万件(170.9万件から修正)(住宅建築許可件数)
結果 10.4%
予想 -1.4% 前回 4.2%(4.5%から修正)(住宅建築許可件数(前月比))
 
輸入物価指数(1月)22:30
結果 1.4%
予想 1.0% 前回 1.0%(0.9%から修正)(前月比)
結果 0.9%
予想 0.4% 前回 -0.3%(前年比)

新規失業保険申請件数(02/07 – 02/13)22:30
結果 86.1万件
予想 77.0万件 前回 84.8万件(79.3万件から修正)(前週比)
結果 449.4万件
予想 442.5万件 前回 455.8万件(454.5万件から修正)(継続受給者数)

フィラデルフィア連銀景況指数(2月)22:30
結果 23.1
予想 20.0 前回 26.5(フィラデルフィア連銀景況指数)

米週間石油在庫統計(バレル・前週比)1:00
原油 -725.7万(4億6176万)
ガソリン +67.2万(2億5708万)
留出油  -342.2万(1億5768万)
(クッシング地区)
原油 -302.8万(4502万)
*()は在庫総量

【ユーロ圏】
消費者信頼感指数(速報値)(2月)00:00
結果 -14.8
予想 -15.0 前回 -15.5

【NZ】
生産者物価指数(第4四半期)19日6:45
予想 N/A 前回 -0.3%(前期比)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/18 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【英国】
*サンダーズ英中銀委員
英国の公務員休暇プログラムが失業を抑制する助けとなった。
公務員休暇プログラムの終了で失業が増えるだろう。
失業増は英国における余剰資産が過大であるサインとなろう。
これによりインフレは目標以下に押し戻されるだろう。
現時点では利下げを行う見通しは限定的。
利下げはおそらくイールドカーブへの影響に有用だろう。

【ユーロ圏】
*ECB理事会議事録
メンバーは大規模な金融刺激策が引き続き重要なこと合意。
為替相場が金融環境に与える影響を懸念する声があった。
EU支援基金の進展が遅いことを懸念する声も。
一時的なインフレ率上昇が持続すると誤解すべきではない。

*シュナーベルECB理事
実質金利の上昇は株式市場を不安定にする可能性。

【米国】
*イエレン米財務長官
大型の経済対策が非常に重要。
経済対策の利益はコストを大幅に上回る。
財政の崖を生じさせないことが重要。
インフラ計画の詳細はまだ決定されてない。
全てがうまくいけば、米国は22年に完全雇用の公算。
インフレはリスク。ただ、FRBにはそれに対応する手段ある。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
全国消費者物価指数(1月)8:30
予想 -0.7% 前回 -1.2%(前年比)
予想 -0.6% 前回 -1.0%(生鮮食料品除くコア・前年比)

【英国】
GfK消費者信頼感調査(2月)9:01
予想 -26.0 前回 -28.0

公共部門ネット負債(1月)16:00
予想 220.0億ポンド 前回 334.0億ポンド

小売売上高(1月)16:00
予想 -3.0% 前回 0.3%(前月比)
予想 -0.8% 前回 2.9%(前年比)

CIPS製造業PMI・速報値(2月)18:30
予想 53.1 前回 54.1

CIPS非製造業PMI・速報値(2月)18:30
予想 42.0 前回 39.5

【豪州】
小売売上高・速報値(1月)9:30
予想 2.0% 前回 -4.1%(前月比)

【ユーロ圏】
ドイツ生産者物価指数(1月)16:00
予想 0.9% 前回 0.8%(前月比)
予想 0.3% 前回 0.2%(前年比)

ドイツ製造業PMI・速報値(2月)17:30
予想 56.5 前回 57.1

ドイツ非製造業PMI・速報値(2月)17:30
予想 46.5 前回 46.7

ユーロ圏製造業PMI・速報値(2月)18:00
予想 54.3 前回 54.8

ユーロ圏非製造業PMI・速報値(2月)18:00
予想 45.9 前回 45.4

ユーロ圏経常収支(12月)18:00
予想 N/A 前回 246.0億ユーロ

【カナダ】
小売売上高(12月)22:30
予想 -2.6% 前回 1.3%(前月比)
予想 -2.4% 前回 2.1%(自動車除く・前月比)

【米国】
中古住宅販売件数(1月)20日0:00
予想 660.0万件 前回 676.0万件

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆-★-☆

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

関連ETF

FXアプリ スマホランキング

GMOクリック証券 56

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 122
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 13
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
GMOクリック証券 のアプリ詳細

外為どっとコム 54

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 110
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 23
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
外為どっとコム のアプリ詳細

ヒロセ通商 50

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 116
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 13
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
ヒロセ通商 のアプリ詳細

▶︎ FXアプリをまとめて比較する

直近24時間の重要経済指標

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます