カナダ中銀副総裁 最近の仮想通貨の高騰は「投機的熱狂」
カナダ中銀のレーン副総裁は、最近の仮想通貨の高騰を「投機的熱狂」と呼び、そのような資産は将来的に現金に代替する資質はないと述べた。同副総裁は「決済革新」と題した講演の中で、コストを伴う検証方法(ブロックチェーン)と不安定な購買力により、ビットコインのような仮想通貨は欠陥のある決済方法になるという。
最近の価格高騰はトレンドではなく、「投機的熱狂」のように見え、注目を集める1つのツイートが価格の急上昇を引き起こす雰囲気が十分にあるという。
各国中銀は新しい決済技術を把握しようとしている。仮想通貨に加えて、フェイスブックのリブラなどの民間セクターのイニシアチブはデジタル通貨に関する議論に緊急性を与えている。
カナダ中銀はこれまで、不測の事態など、必要が生じた場合にデジタル通貨の発行を決定する可能性を数年間分析してきた。パンデミックによって引き起こされたオンラインへの移行が、同中銀にそれらの取り組みを加速させているとも述べた。
執筆者 : MINKABU PRESS
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