外準と絡んでソーシャルボンドへの需要の強さがユーロをサポートとの声も=NY為替

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 きょうの為替市場はドル売りが強まる中、ユーロドルは1.18ドル台後半まで上げを加速させている。21日線から上放れる展開が続いており、大きな節目として意識されている1.20ドルを再び試しそうな気配も出ている。

 EUでは感染第2波の拡大が続いており、イタリアでは新規感染者が過去最多となった。景気の先行き不安から、インフレ期待も後退する中で、市場ではECBの追加緩和期待が高まっており、ファンダメンタルズ的にはユーロを買う材料はない。

 ドルの先安感がユーロドルを押し上げているようだが、市場の一部からは、EUが初めて発行するソーシャルボンドへの需要が強かったことが、今後もユーロをサポートするとの声も聞かれる。10年物と20年物で計170億ユーロの起債だったが、それに対し2330億ユーロ余りの注文が集まったという。今回の発行で調達した資金は雇用支援プログラムの財源となるが、これには外国中銀からの注文も含まれていたとの観測も聞かれる。中銀の債券購入の場合は通常、為替ヘッジはしないことから、直接的なユーロの押し上げ要因になる。EUは今後、復興資金調達のため、最大1兆ユーロ相当のEU債発行を計画している。

 米国では今後、景気対策のための巨額の財政支出が想定されるほか、財政拡大による米個人消費の活発化で、貿易赤字拡大も警戒されている。一方、FRBは低金利の長期化を強調しており、しばらくは、ゼロ金利政策を継続する可能性がある。そのような環境下で市場では、ドルの支配的な役割が疑問視されており、EU債購入をきっかけに、各国中銀も外貨準備をドルからユーロにシフトする動きを今後も続ける可能性があるとの指摘も出ている。

EUR/USD 1.1879 EUR/JPY 124.12 EUR/GBP 0.9021

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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