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雇用統計は前回から雇用者数増加の伸び鈍化も堅調維持期待

見通し 

雇用統計は前回から雇用者数増加の伸び鈍化も堅調維持期待
ただ、すでにかなりの雇用が回復しており、予想からのブレには警戒感

ドル円はレンジ取引、ポンドは乱高下

ポンドはEUが英国に国内市場法案についての告知書を送付で急落も
自由貿易協定に関する協議での2大争点の一つ国家補助の問題で進展の報道で値を戻して上昇
その後調整という荒っぽいながれに

【東京市場】狭いレンジでのもみ合い

 1日の東京市場でドル円は105円台半ば前後の狭いレンジでのもみ合いに終始した。NY市場午後にドル売り円買いの動きが強まり、東京早朝に105円40銭割れを付ける動きを見せたが、その後東京勢が本格参加してくるにしたがってやや買い戻しの動き。もっとも高値は105円55銭までとかなり限定的なものにとどまった。その後午後に入ってややドル売り円買いの動きも105円42銭近辺までにとどまるなど、上下ともに目立った動きを見せずとなっている。

 中国が今日から国慶節の長期休場に入りアジア市場での取引参加者が少ないこと、昨日の米株の上昇もあって上値トライが期待された東京株式市場が、東証のシステムトラブルで終日売買停止となるハプニングがあったことなどが、市場の様子見ムードを誘った面も。

【ロンドン市場】ポンドが乱高下

 ポンドが乱高下する展開を見せた。
ロンドン朝方はポンド売りの動きが一気に広がった。
英国とEUとの通商協議への注目度が高い中で、
英国の国内市場法案について、EUは離脱協定違反との正式な告知書を送付したことが報じられた。
これを受けてポンドは1.29台半ば前後から一気に1.2820前後まで大きく急落した。
しかし、その後英国とEUとの自由貿易協定に関する協議で二つの大きな争点となっていた
国家補助金の問題について、着地点を確認、あとは漁業権問題と報じられたことで
一転してポンド高に。
ポンドドルは下げ分をすべて解消し、さらに1.2980手前まで上昇という動きに。

 ドル円はもみ合い、ポンドドル急落でのドル高の余波で105円60銭台を付けたが落ち着いた動きに。

【NY市場】ドル円もみ合い

 ドル円は上値も重くもみ合いに。ロンドン市場流れを受けて105円70銭台まで
ISM製造業景気指数がやや弱めに出たこともあり上昇は続かず。
続伸して始まった米株が一時マイナス圏に落としたことでのリスク警戒も。

 ポンドはロンドン午後の上昇から調整が入った。
漁業権問題が残る中で楽観論は禁物との思惑も。

【本日の見通し】雇用統計意識

 ドル円は狭いレンジでのもみ合いが続いている。
今日も中国・香港市場が休場でアジア市場でのプレイヤーが少ないこともあり、
いったんは様子見ムード。
今晩は米雇用統計の発表も控えており、それまでは動きにくいところも。

 米雇用統計は非農業部門雇用者数が86.8万人と前回から伸びが鈍化も
依然として堅調な数字が見込まれている。
前回一気の改善でサプライズとなった失業率はさらに低下する見込み。
もっとも雇用者数はかなり戻してきており、
新型コロナウイルスの感染拡大をうけてのレストランの屋内営業出の制限など一部地域で行動制限が残る中で
どこまで順調な回復が続くのかは微妙なところもあり、警戒感も。
予想から大きくぶれるケースに注意したいところ。

【本日の戦略】雇用統計待ち

 雇用統計まで無理をせず。
デイトレはレンジを意識しての動き。
雇用統計はやや弱めの数字にリスクを感じるものの
出たとこ勝負の感が強い。
素直に反応したいところ。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《10/1 木曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.48  1.1721  123.65
高値  105.73  1.1770  124.20
安値  105.41  1.1717  123.58
終値  105.53  1.1748  123.97
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《10/1 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23185.12 0.00
DOW   27816.90 +35.20
S&P    3380.80 +17.80
Nasdaq  11326.51 +159.00
FTSE   5879.45 +13.35
DAX   12730.77 -29.96
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《10/1 木曜日の商品市場》
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=38.72(-1.50 -3.73%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1916.30(+20.80 +1.10%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《10/1 木曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
日銀短観(2020年第3四半期)08:50
結果 -27.0
予想 -24.0 前回 -34.0(大企業製造業・業況判断)
結果 -17.0
予想 -16.0 前回 -27.0(日銀短観(大企業製造業・先行き))
結果 -12.0
予想 -9.0 前回 -17.0(大企業非製造業・業況判断)
結果 -11.0
予想 -7.0 前回 -14.0(大企業非製造業・先行き)
結果 1.4%
予想 0.5% 前回 3.2%(大企業全産業・設備投資)

【スイス】
小売売上高(8月)15:30
結果 2.5%
予想 N/A 前回 3.6%(4.1%から修正)(前年比)

消費者物価指数(9月)15:30
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 0.0%(前月比)
結果 -0.8%
予想 -0.8% 前回 -0.9%(前年比)

SVME購買担当者景況指数(9月)16:30
結果 53.1
予想 54.0 前回 51.8
 
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・確報値(9月)16:55
結果 56.4
予想 56.6 前回 56.6

ユーロ圏製造業PMI・確報値(9月)17:00
結果 53.7
予想 53.7 前回 53.7

ユーロ圏失業率(8月)18:00
結果 8.1%
予想 8.1% 前回 8.0%(7.9%から修正)
 
ユーロ圏生産者物価指数(8月)18:00
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.7%(0.6%から修正)(前月比)
結果 -2.5%
予想 -2.7% 前回 -3.1%(-3.3%から修正)(前年比)

【英国】
製造業PMI(確報・購買担当者景気指数)(9月)17:30
結果 54.1
予想 54.3 前回 54.3

【米国】
個人所得・支出(8月)21:30
結果 -2.7%
予想 -2.5% 前回 0.5%(0.4%から修正)(個人所得)
結果 1.0%
予想 0.8% 前回 1.5%(1.9%から修正)(個人支出)

PCEデフレータ(8月)21:30
結果 1.4%
予想 1.2% 前回 1.1%(1.0%から修正)(PCEデフレータ・前年比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.4%(0.3%から修正)(PCEコアデフレータ・前月比)
結果 1.6%
予想 1.4% 前回 1.4%(1.3%から修正)(PCEコアデフレータ・前年比)

新規失業保険申請件数(09/20 – 09/26)21:30
結果 83.7万件
予想 85.0万件 前回 87.0万件(前週比)
結果 1176.7万件
予想 1220.0万件 前回 1258.0万件(継続受給者数)

製造業PMI・確報値(9月)22:45
結果 53.2
予想 53.5 前回 53.5

建設支出(8月)23:00
結果 1.4%
予想 0.7% 前回 0.7%(0.1%から修正)(前月比)

ISM製造業景気指数(9月)23:00
結果 55.4
予想 56.5 前回 56.0
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《10/1 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*東京証券取引所 
システム障害により全銘柄の売買を終日停止。

*東証、あすから売買再開決定

【米国】
*ムニューシン米財務長官
米経済対策について、公平な妥協案を受け入れの用意ある
1.5兆ドルから2.2兆ドルの経済対策で合意の可能性がある

*米下院
30日夜に予定していた2兆2000億ドル規模の民主党の法案の採決を先送り。
経済対策法案を巡る交渉でさらに1日の猶予を与えるため。
共和党と民主党が合意に至らなければ10月1日に採決を行う。

*ペロシ米下院議長
景気対策の合意は可能だと希望を持っている。
ポジティブではないが、協議に望みはある。

*マケナニー米報道官
(追加経済対策について)
トランプ政権は提示案を1.6兆ドルに引き上げている。

*シューマー米上院院内総務
ペロシ下院議長とホワイトハウスは景気対策案で合意に至らず。

【ユーロ圏】
*独Ifo
ドイツ産業界の収益の改善はきわめて遅い。
新型ウイルスは製造企業の収益に直接的な打撃を与えている。

*デコス・スペイン中銀総裁
経済成長に対するリスクは下方向。
最近のデータによると8月はかなり減速している。
PEPPはGDPや物価に素晴らしいインパクト与えている。
PEPPに柔軟性を保つことが重要。
ECBの政策手段を改良、新たな施策を導入へ。
回復に至るまで大規模の刺激策を維持する。

*関係筋
英国とEU、通商交渉で国家補助の相違埋められず。
(ロイター)

*フォンデアライエンEU委員長
英国に正式な告知書を送る、離脱協定の条件に違反している旨。

*EU委員会
英国に法的手続きを1日開始へ、国内市場法案巡り。
英国は告知書に対して1か月以内に返答しなければならない。

*デギンドスECB副総裁
いますぐにPEPPの調整を決める必要はない。

【英国】
*英首相報道官
北アイルランド・プロトコルに導入する措置の理由について明確に述べてきた。
EUの正式告知書には適切な時期に返答するつもりだ。
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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
失業率(8月)8:30
予想 3.0% 前回 2.9%

有効求人倍率(8月)8:30
予想 1.05 前回 1.08

【豪州】
小売売上高(8月)10:30
予想 -4.2% 前回 3.2%(前月比)  

【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数・速報値(9月)18:00
予想 0.2% 前回 -0.4%(前月比)  
予想 -0.2% 前回 -0.2%(前年比)  
予想 0.4% 前回 0.4%(コア・前年比)

【ブラジル】
鉱工業生産(8月)21:00
予想 -2.3% 前回 -3.0%(前年比)  

【米国】
失業率(9月)21:30
予想 8.2% 前回 8.4%

非農業部門雇用者数(9月)21:30
予想 86.8万人 前回 137.1万人

耐久財受注・確報値(8月)23:00
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)  
予想 0.4% 前回 0.4%(輸送除くコア・前月比)

製造業新規受注(8月)23:00
予想 0.9% 前回 6.4%(前月比)  

ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(9月)23:00
予想 79.0 前回 78.9 

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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