ポンド振幅、マイナス金利議論で急落、欧州委員長が合意可能で急騰

見通し 

ポンド振幅、マイナス金利議論で急落、欧州委員長が合意可能で急騰

ドル円頭の重さ目立つ、105円10銭台が重くなり、売りが入る

【東京市場】105円台一時回復

 昨日の海外市場で104円台まで値を落としたドル円は、その後やや回復の動きを見せ、
東京市場で105円17銭を付ける動きとなった。もっともその後104円台に値を戻すなど、頭の重い展開に。

 ドル安円高基調が継続。注目されたFOMCでは2023年までのゼロ金利継続見通しが示された。
17名中13名がゼロ金利見通しを示すなど圧倒的な状況で、さらに長期のゼロ金利継続も意識されており、ドルの重石となっている。
 
 ユーロドルは昨日からの売り基調が続き昼頃に1.1730台まで。これまで積み上げてきたユーロ高基調に対する調整ムードが広がっている。
英国とEUとの通商交渉の難航がユーロポンドでのユーロ買いを誘っていたが、
漁業関連での対立に関して英国が譲歩の姿勢を示したなどの報道がユーロ売りポンド買いを誘い、
頭の重い展開となっていることなどもユーロ高ムードを一服させている。
 独ZEWの好結果などが中期的なユーロ買いを誘っているが、これまでの上昇の勢いが強かった分、
調整が入りやすいという面も。

 豪ドルは雇用統計が好結果で一時上昇も続かず。上昇分を解消してもみ合いに

【ロンドン市場】英中銀金融政策会合(MPC)マイナス金利導入検討

 英ポンドが急落した。政策金利及び量的緩和の現状維持を予定通り決めた英MPC。
今回はベイリー総裁の会見も予定されておらず、波乱なしと見込まれていたが、
声明の中でマイナス金利の導入に際して有効性を議論を
今後のマイナス金利導入に向けた本格的な議論を行っていることを表明。
市場のサプライズなポンド売りを誘った。

 ドル円は105円台を維持出来ず、値を落とす展開に。
上値の重さが意識されている。

【NY市場】ポンド行って来いに

 フォンデアライエン欧州委員長が英国との通商交渉まだ合意可能と発言
MPC後に急落したポンドは、下げ分をすべて解消して逆に1.30に迫るところまで上昇とは出ないんぷくに。

 ドル円は下げ基調が強まり一時104.55まで。
その後少し戻したが安値圏もみ合いに。

【本日の見通し】頭の重い展開

 ドル円は一時104円50銭台に。上値の重さが意識されるところ。
FOMC後の戻り及び東京昼頃までのドル高局面での上値が105円10銭台までとなっており
戻りでは売り意欲が強い。
海外市場ではドル円を支えていた株高が一服し調整売りが入っており、ドル売り円買いに。
今日も頭の重い展開が予想されるが、週末を控えて突っ込んだ動きにも警戒感。
104円台後半でのレンジ取引を中心に、104円台半ば割れトライを意識。

 ポンドはかなり不安定。ブレグジットがらみの進展が週末に入る可能性もあり
突っ込んだ売り買いを手控える動きも。
リスクは下方向も、いったん様子見もありか。

【本日の戦略】戻り売り

 下方向のリスクを意識し105円に近いところは売りに回ってみたい。
105.20超えではいったんストップか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《9/17 木曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.95  1.1816  123.99
高値  105.17  1.1852  124.14
安値  104.53  1.1738  123.32
終値  104.74  1.1848  124.10
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《9/17 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23319.37 -156.16
DOW   27901.98 -130.40
S&P    3357.01 -28.48
Nasdaq  10910.28 -140.19
FTSE   6049.92 -28.56
DAX   13208.12 -47.25
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《9/17 木曜日の商品市場》
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=40.97(+0.81 +2.02%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1949.90(-20.60 -1.05%)
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《9/17 木曜日に発表された主な経済指標》

【NZ】
実質GDP(2020年第2四半期)07:45
結果 -12.2%
予想 -12.5% 前回 -1.6%(前期比)
結果 -12.4%
予想 -12.8% 前回 -0.2%(前年比)

【豪州】
雇用統計(8月)10:30
結果 11.1万人
予想 -3.5万人 前回 11.92万人(11.47万人から修正)(雇用者数)
結果 6.8%
予想 7.7% 前回 7.5%(失業率)

【日本】
日銀政策金利(9月)11:51
結果 -0.1%
予想 -0.1% 前回 -0.1%(日銀政策金利)

【香港】
雇用統計(8月)17:30
結果 6.1%
予想 6.3% 前回 6.1%(失業率)

【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数(確報)(8月)18:00
結果 -0.2%
予想 -0.2% 前回 -0.2%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.4%(コア・前年比)

【英国】
英中銀政策金利(9月)20:00
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.1%(英中銀政策金利)

【米国】
住宅着工件数(8月)21:30
結果 141.6万件
予想 148.3万件 前回 149.2万件(149.6万件から修正)(住宅着工件数)
結果 -5.1%
予想 -0.9% 前回 17.9%(22.6%から修正)(住宅着工件数(前月比))
結果 147.0万件
予想 151.2万件 前回 148.3万件(149.5万件から修正)(住宅建築許可件数)
結果 -0.9%
予想 2.0% 前回 17.9%(18.8%から修正)(住宅建築許可件数(前月比))

新規失業保険申請件数(09/06 – 09/12)21:30
結果 86.0万件
予想 85.0万件 前回 89.3万件(88.4万件から修正)(前週比)
結果 1262.8万件
予想 1300.0万件 前回 1354.4万件(1338.5万件から修正)(継続受給者数)

フィラデルフィア連銀景況指数(9月)21:30
結果 15.0
予想 15.0 前回 17.2(フィラデルフィア連銀景況指数)

【南アフリカ】
中銀政策金利(9月)22:09
結果 3.5%
予想 3.25% 前回 3.5%(南ア中銀政策金利)

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《9/17 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*日銀金融政策決定会合
政策金利を-0.1%に据え置き
10年物国債金利の目標を0%程度に据え置き
資産買い入れ方針を現状維持
景気の現状判断を上方修正
生産の判断を上方修正
景気、持ち直しつつある
景気、引き続き厳しい状態にある
海外経済、持ち直しつつある
必要があれば躊躇なく追加緩和措置を講じる
長短金利操作維持は賛成8・反対1、資産買入維持は全員一致

*黒田日銀総裁
景気は引き続き厳しい状態にあるが、持ち直しつつある。
海外経済は大きく落ち込んだ状態から、持ち直しつつある。
輸出や生産は持ち直しに転じている。
企業収益や業況感は悪化しており、設備投資は減少傾向にある。
雇用・所得環境は弱い動きがみられている。
個人消費は全体として徐々に持ち直している。
金融環境は企業金融面で緩和度合いが低下した状態。
先行きの景気は改善基調をたどるとみられる。
景気改善のペースは緩やかなものにとどまると考えられる。
予想物価上昇率は弱含んでいる。
消費者物価の前年比は当面マイナスで推移とみられる。
その後消費者物価前年比はプラスに転じ徐々に上昇率高める。
コロナが内外経済に与える影響、極めて不確実性が大きい。
金融仲介機能が円滑に発揮されるか注意が必要。
2%物価目標、安定的持続に必要な時点まで金融緩和継続。
引き続き企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持に努める。
新型コロナの影響注視し、必要なら躊躇なく追加緩和。
政策金利、現在の長短金利水準または下回る推移を想定。
新型コロナ対応など強力緩和、効果を発揮している。
CP・社債の発行環境、極めて良好。
引き続き現行措置実施し、資金繰り支援・市場安定に努める。
アベノミクスの3本の矢、持続成長に大きな成果あった。
政府の財政政策、効果的に需要を創出してきた。
成長戦略は労働参加の高まりなど成果上げた。
引き続き現在の金融政策で経済支える、菅政権との連携で。
日銀の金融政策の考え方と軌を一にしたもの、FRB金融政策。
為替はファンダメンタルズ反映し安定推移望ましい。
今後も為替レートを注視。
緩和方向意識した政策スタンス明確に、フォワードガイダンス。

【米国】
*トランプ米大統領
新型コロナワクチン配布は10月半ばまでに準備が整う可能性がある。
オラクルのTikTok米事業の提携案、中国側が支配権を持つことは好ましくない。
不満だ。何があっても署名はしない。内容は見ていない。
我々が重視するのは安全性だ。

【ユーロ圏】
*ECB 
例外的な状況がレバレッジ比率の緩和を正当化する。
銀行は来年6月27日までレバレッジ比率緩和の恩恵を受ける。

*レーン・フィンランド中銀総裁
ユーロ圏には引き続き潤沢な金融刺激が必要。
米FEDの新戦略はECBの政策運営の環境に影響与える。
超低インフレ状況が継続するリスクがある。
為替レートは、インフレ見通しの重要な要素。

*デギンドスECB副総裁
今後数カ月にわたり不透明感の水準は極めて高い。
経済回復は、不確かで不均衡なものに。
債務危機を回避することが肝要だ。
PEPPは柔軟に運用、必要であれば延長も可能。
インフレ期待がマイナスに転じること回避すべき。
ECBはユーロ相場を注視している。

*バルニエEU首席交渉官
英国の漁業権での動きは希望へのかすかな光だが、まだ十分とはいえない。

*フォンデアライエン欧州委員長
英国との合意はまだ可能と確信。
英による離脱協定の要素を無効にする法案推進の決定は非常に不愉快。
英FTのインタビュー

【英国】
*英中銀
政策金利を現行の0.10%に据え置き。
資産買入枠を現行の7450億ポンドに据え置き。
政策金利据え置きに9対0で賛成。
資産買入枠据え置きに9対0で賛成。
インフレ目標で大幅な進展があるまで政策引き締めない。
成長見通しは引き続き不透明。
最新の国内データは8月予測時よりも力強くなっている。
マイナス金利の有効性を議論した。
より長期間にわたって失業が悪化するリスクがある。
マイナス金利の実施方法巡り規制当局と調整する方針。

*英当局
一部限定的な進展が見られた。
漁業権や助成金を含む重要分野での隔たりはなお大きい。
来週も協議を継続し、隔たりを埋めるよう取り組む。
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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
全国消費者物価指数(8月)8:30
予想 0.2% 前回 0.3%(前月比)
予想 -0.4% 前回 0.0%(生鮮食料品除くコア・前年比)

【英国】
小売売上高(8月)15:00
予想 0.8% 前回 3.6%(前月比)
予想 2.7% 前回 1.4%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ生産者物価指数(8月)15:00
予想 0.0% 前回 0.2%(前月比)
予想 -1.4% 前回 -1.7%(前年比)

ユーロ圏経常収支(7月)17:00
予想 N/A 前回 207億ユーロ(季調済)

【カナダ】
小売売上高(7月)21:30
予想 1.0% 前回 23.7%(前月比)
予想 0.5% 前回 15.7%(自動車除く・前月比)

【米国】
経常収支(第2四半期)21:30
予想 -1600億ドル 前回 -1042億ドル

景気先行指数(8月)23:00
予想 1.3% 前回 1.4%(前月比)

ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(9月)23:00
予想 75.0 前回 74.1

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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