下落も下げ幅を縮小、各地で都市封鎖が解除へ＝ＮＹ原油概況

NY原油先物6月限（WTI）（終値）
1バレル＝12.34（-0.44　-3.44%）

　ニューヨーク原油の期近は下落。終値の前営業日比（速報値）は、期近２限月が前日比０．４８～０．４４ドル安。その他の限月は０．２５ドル安～０．３２ドル高。　

　新型コロナウイルスを背景とした需要減で供給過剰懸念が根強く、売りが優勢だったが、下げ幅を縮小した。欧州のパンデミックの中心地だったスペインのほか、フランスで都市封鎖が来月から段階的に解除されることが石油需要の回復を期待させた。ニュージーランドではすでに封鎖が一部緩和されており、アーダーン首相がコロナとの戦いに勝利を宣言した。米国の多くの州でも制限が解除される方向にある。

　時間外取引で６月限は１０．０７ドルまで下落。ただ、節目が支持となり買い戻しが優勢になると、通常取引開始後は１３．６９ドルまで上昇に転じたが、前日比プラス圏は重かった。

MINKABU PRESS