米株が連日の大幅安、ドル円は一時110円割れ

見通し 

米株が連日の大幅安、ドル円は一時110円割れ

リスク警戒の動き強まる。世界的な新型コロナの感染リスク拡大

ドル安円高の流れ、ユーロドルなどしっかり

【東京市場】一時111円台回復

 ドル円は昨日のNY市場で110円台前半まで値を落とした後、110円台後半まで値を戻して東京朝に。
朝から株安の動きが見られ、日経平均が1000円超の下げを見せるなどのうごき。
もっとも日経先物が1200円の下げを付けて居たことや
引けにかけて1000ドル安となったダウ平均先物時間外取引に買い戻しが入ったことなどから、
その後買い戻しが優勢となり、ドル円は111円台を一時付ける動き。
もっとも大台からの買いには慎重な姿勢が見られ110円台後半に。
 1000円超の下げの後買い戻しに600円台まで下げ幅を縮めた日経平均が後場に入って少し値を落としたことなどから、
若干頭が重くなり、午後は110円台後半推移。
 対円での買いもあり買いが入ったユーロは上げ分を解消する動き。
1.0845から1.0868まで午前に上昇も、1.0850前後での推移に。

【ロンドン市場】ドル売り円買い強まる

 ロンドン市場に入ってドル売り円買いの動きが広がり
ドル円は111円台前半に値を落とした。
東京午前の戻り局面で111円台が重くなったことなども
売りを誘う展開となっていた。

 イタリアでの感染拡大被害が広がっており、リスク警戒の動きにつながった。
昨日の1000ドル超の下げから、東京市場では買い戻しが目立ったダウ平均の先物時間外が
マイナスに転じるなど、株安の動きが広がっている。

ユーロ円豪ドル円などの売りも見られ、リスク警戒感が拡大。

【NY市場】一時110円割れ

 ダウ平均が連日の大崩れとなり
ドル売り円買いの動きが加速。
ドル円は一時110円をしっかりと割り込んだ。
その後110円台を回復するなど、大台割れの売りには慎重も
かなりのリスク警戒感を意識させる展開に。

 この時間帯はドル売りの動き目立ち
ユーロドルやポンドドルなどが上昇。ポンドドルは一時1.30台を回復 

【本日の見通し】リスク警戒継続

 東京市場での円買いの動きは昨日も限定的であったが
二日続けての海外市場での大幅株安ドル安円高進行に警戒感が強まる展開となっている。
当面は頭の重い展開が続きそう。
 
 今月の米株は新型コロナウイルス感染拡大が広がる中で史上最高値を更新するなど
同リスクを軽視した格好での上昇が続いていたが、
中国(及び日本)にとどまると見られた感染拡大が世界的に広がる可能性が強まり
警戒感が一気に高まっているとみられる。

 110円割れからはすぐに回復しており、いったん調整の動きが入る可能性も
その後は売りが出る可能性が高く、下値リスクを意識する展開に。
 

【本日の戦略】戻り売り

 戻り売りの流れ。
リスク警戒の動きが続く中で買いには慎重。
二日続けてのダウの大幅安で警戒感が広がっている。
110円台半ば手前あたりが売られそうな流れに。
110円70銭声はいったんストップか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《2/25 火曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  110.72  1.0854  120.20
高値  111.04  1.0890  120.54
安値  109.89  1.0830  119.41
終値  110.20  1.0882  119.92
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《2/25 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  22605.41 -781.33
DOW   27081.36 -879.44
S&P    3128.21 -97.68
Nasdaq  8965.61 -255.67
FTSE   7017.88 -138.95
DAX   12790.49 -244.75
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《2/25 火曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=49.90(-1.53 -2.97%)
ブレント先物4月限(ICE)(終値)
1バレル=54.95(-1.35 -2.40%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1650.00(-26.60 -1.59%)
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《2/25 火曜日に発表された主な経済指標》
【日本】
景気動向指数(確報値)(12月)14:00
結果 91.6
予想  前回 91.6(景気先行指数)
結果 94.1
予想  前回 94.7(景気一致指数)

【ユーロ圏】
ドイツGDP・確報値(第4四半期)16:00
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 0.0%(前期比)
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.4%(前年比)

【香港】
貿易収支(1月)17:30
結果 -306億香港ドル
予想 -111億香港ドル 前回 -325億香港ドル

【米国】
S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(12月)23:00
結果 2.85%
予想 2.85% 前回 2.54%(2.55%から修正)(前年比)

コンファレンスボード消費者信頼感指数(2月)00:00
結果 130.7
予想 132.2 前回 131.6
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《2/25 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*前田日銀理事
日銀は為替相場を含め、金融市場の動向を注意深く点検していく。
日銀の金融政策運営は、為替相場そのものを目的とはしておらず、物価安定目標を実現するために行っている。
実体経済や物価にどのような影響を及ぼすかを総合的に判断した上で、必要であれば適切な措置を講じる。

*武内財務官
新型コロナへの警戒心が市場で高まっている。
市場動向を緊張持って見ていく。
新型コロナがどれくらい影響かで警戒感。
為替水準については申し上げない。
為替は安定が重要。

【米国】
*米USTRダウド首席農業交渉官
米中の通商チームは毎月の会合を開き、進展状況や問題点を協議。
年4回ダウド交渉官レベル、年二回ライトハイザーUSTR代表レベルでも協議が開催される。
合意が履行されない場合は報復措置なしで同規模の関税を課すことが可能。

*トランプ米大統領
米国では新型コロナウイルスは管理されている。
米国人の感染者は全員回復している。
年末までにはインドと貿易合意できるだろう。
インドは世界で最も関税率が高い、それはやめる必要がある。

【新型コロナウイルス関連】
*中国国家衛生健康委員会
24日に新型コロナウイルス感染例が中国本土全体で計7万7658件になった。
湖北省で24日に感染499件を確認。中国全体での死者は71人増の計2663人。

*アメリカ疾病予防管理センター
韓国への不必要は渡航は避けるよう米国民に警告。

*韓国
新たに新型ウイルス感染60人を確認、計893人に
新型コロナウイルス感染で9人目の死者。

*香港政府
学校の閉鎖期間をイースター(4月13日)明けまで延長。

【ユーロ圏】
*ルメール仏経済・財務相、
新型コロナウイルスの感染拡大はユーロ圏成長に影響与えるだろう。

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《本日予定されている主な経済指標》

【香港】
GDP・確報値(第4四半期)12:00
予想 -0.4% 前回 -0.4%(前期比)
予想 -2.9% 前回 -2.9%(前年比)

【シンガポール】
鉱工業生産(1月)14:00
予想 -0.7% 前回 4.1%(前月比)
予想 -5.8% 前回 -0.7%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(21日までの週)21:00
予想 N/A 前回 -6.4%(前週比)

新築住宅販売件数(1月)27日0:00
予想 71.7万件 前回 69.4万件

【NZ】
貿易収支(1月)27日6:45
予想 -5.49億NZドル 前回 5.47億NZドル

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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