【1月30日予想】日経平均株価は短期的な底打ちか
新型肺炎は材料として織り込んだ可能性
29日の日経平均株価は前日比0.71%プラスの23279円40銭、TOPIXは前日比0.45%プラスの1699.95ポイント、マザーズ指数は前日比1.49%マイナスの837.77ポイント、東証2部指数は前日比0.39%マイナスの7189.60ポイント、ジャスダック指数は前日比0.49%マイナスの171.44ポイントとなりました。
依然として新型肺炎感染拡大が警戒されるなか、前夜の米国株式市場が上昇したことや為替が円安方向に動いたことが好感され大型株が上昇する一方、マザーズやジャスダックなどの新興市場は続落となっています。
日経平均株価は75日移動平均線を下支えに下げ止まる格好となりましたが、これまで上昇トレンドに入っていた東証2部指数やジャスダック指数のチャートが崩れ始めており、新興株、小型株を好む個人の投資家心理が冷え込む可能性がありそうです。新興株、小型株には注意が必要でしょう。
プラス材料としては香港市場が再開されたことで、中国株に対するヘッジ売り目的の売り圧力は弱まりそうです。
引き続き新型肺炎リスクが高い状態は続きますが、今日の時点である程度は材料として織り込んだ可能性があります。今後は徐々に本格化している企業の第3四半期決算に注目が移るのではないかと考えます。30日の日経平均株価は小幅高と予想します。
フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。