続落、新型肺炎の感染拡大止まらず需要下振れを警戒=NY原油概況
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=55.59(-1.15 -2.03%)
ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.15ドル安。その他の限月は1.12~0.92ドル安。
中国の武漢で発生した新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、石油需要の下振れ懸念から引き続き売られた。武漢市内から出発する公共交通機関は無期限で停止され、近接する黄岡も同様に封鎖されたが、懸念は収束していない。武漢のある湖北省だけでなく、河北省でも新型肺炎によるとみられる死者が発生している。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が減少したことは下支えとなったが、ガソリン在庫が統計開始以来の最高水準まで拡大しており、安値からの戻りは限定的だった。
時間外取引から3月限は軟調に推移。通常取引開始後は54.77ドルまで一段安となった。昨年11月20日以来の安値圏。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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