ドル円は108円台半ば 今年はフラッシュクラッシュの心配はないか?=NY為替
きょうも為替市場はドル売りが強まっており、ドル円は108円台半ばまで下げ幅を拡大している。きょうの下げで200日線を下回って来ており、元日明けの動きが警戒される。
ドル円の支えとなっていた米株はきょうも、利益確定売りの動きを続けておりドル円を圧迫。一方、元日明けの米株に強気な見方をするのであれば、200日線を下回る水準は買いの好機との声も聞かれる。
きょうは米中貿易に関してトランプ大統領の発言が伝わっており、「1月15日に米中貿易協議の第1段階の合意に署名。その後に第2段階の協議で北京に行く」と述べていた。ただ、ドル円の反応は軽微。第1段階の合意に署名については、市場も既に織り込みでもあり、第2段階の協議についてはまだ、未知数の部分が多く、現段階では反応しにくい面が大きいのかもしれない。
東京勢も正月休みでドル円の市場参加者が少ない中、ドル円は上値の重い展開が続いている。2019年の正月休みにはフラッシュクラッシュの動きが見られたが、今年も警戒している向きもいるようだ。ただ、2019年初は景気後退への懸念が強まっていたが、今年は逆に楽観的な見方が多く見受けられる。
USD/JPY 108.59
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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