週末にかけてビッグイベント続く=外為どっとコム総研 神田卓也
週末にかけてビッグイベント続く
6日のドル/円は、終値ベースで約0.2%下落。米11月雇用統計はすこぶる強い内容だったものの、買いの勢いは続かず109円手前で失速すると108円台半ばへと反落した。15日に米国が発動を予定している対中関税第4弾を巡る不透明感がドル/円の上値を抑えたものと見られる。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は米中通商協議について、両国がほぼ24時間体制で交渉を詰めている事を明らかにした上で、「まだ仕上げには至っていない」「12月15日は非常に重要な日だ」とコメントした。
今週末にかけては、11日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、12日に欧州中銀(ECB)理事会と英国総選挙、そして15日には米国の対中関税第4弾と、ビッグイベントが目白押しだ。本日はこれらを前に様子見ムードが広がりやすいと見られ、ドル/円は米中通商協議に絡む追加情報次第で上下する神経質な相場展開となりそうだ。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。