ロンドン市場からのドル高の流れに調整入る=NY為替概況
29日のNY市場は感謝祭翌日ということもあり、取引参加者の少ない閑散な相場となった。
NY州は一応平日となっているが、株式市場、債券市場が短縮取引。米国の他の複数の州では感謝祭から連休となっており、休みではない州でも、木曜日から休暇に入る人が多いだけに、若干お休みムードに。
ロンドン市場からドル高が強まったこともあり、ある程度値幅は見られたが、方向感は生じず。ロンドン市場からNY市場朝にかけてのドル高進行で、ドル円は109円67銭、ユーロドルは1.0981まで。ドル円が27日NY市場、29日東京朝の高値を超えてくるなど、ドル買いの動きが広がったが、新規材料に欠ける中で、やや勢いに欠ける動き。NY昼頃からは週末を前にしたポジション調整の動きが広がり、ロンドン市場からのドル高分を打ち消して、ドル円は109円40銭近辺、ユーロドルは1.1028近辺と、逆にドル安圏を付ける動きに。
月曜日から水曜日まで上昇を続け、史上最高値を更新していたダウ平均株価が、休み明けの市場で利益確定売りに押されて0.40%安に。ナスダックも同様の動きとなるなど、株式市場でも調整ムードが広がっていた。
ロンドン市場で売りが目立ったポンドドルは、ユーロドルの買い戻しに合わせて上昇。直近世論調査で保守党と労働党の支持率の差が縮まったことなどがポンド売りの材料とされ、ロンドン市場で28日の動きでサポートとなった1.2900を割り込み1.2879を付けたが、その後1.2942まで回復している。
MINKABUPRESS山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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