米中協議への楽観でリスク・オン=外為どっとコム総研 神田卓也
米中協議への楽観でリスク・オン
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。米中通商協議が月内にも第1段階の合意に至るとの楽観的な見方が広がる中、欧米株の上昇とともに108.60円台まで上値を伸ばした。米国のロス商務長官は3日、米企業による中国通信機器大手ファーウェイへの部品販売ライセンスの付与について「近く行われる」と明言。4日には訪問先のバンコクで中国の李首相と会談した。
こうした中、本日のドル/円は米中通商協議の進展期待で下値リスクは限定されよう。昨日は米国株の主要3指数が揃って史上最高値を更新しており、祝日明けの日経平均株価も年初来高値の更新が見込まれている。「リスク・オン」の流れが強まれば、改めて200日移動平均線が通る109.00円台に挑む展開となりそうだ。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。