今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也
今夜から明朝の注目材料は
東京市場のドル/円は、仲値公示を挟んで108.60円台から108.80円台を上下に振れたものの、それ以外に特段の動きは見られず、ほぼ横ばい圏で推移しました。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。
10/17(木)
16:30 スウェーデン9月失業率
17:30 英9月小売売上高
18:00 ユーロ圏8月建設支出
21:30 カナダ8月製造業出荷
21:30 米9月住宅着工件数
21:30 米9月建設許可件数
21:30 米10月フィラデルフィア連銀製造業指数
21:30☆米新規失業保険申請件数
22:15☆米9月鉱工業生産指数
22:15 米9月設備稼働率
24:00 EIA週間原油在庫統計
26:30 ビルロワ・フランス中銀総裁講演
27:00 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演
27:00 ビスコ・イタリア中銀総裁講演
27:00 ボウマンFRB理事講演
29:00☆ロウRBA総裁講演
29:20 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
29:30 クノット・オランダ中銀総裁講演
-----☆EU首脳会議(ブリュッセル、18日まで)
-----☆G20財務相・中銀総裁会議(ワシントン、18日まで)
10/18(金)
08:30☆日本9月消費者物価指数
11:00☆中国9月小売売上高
11:00☆中国9月鉱工業生産
11:00☆中国7-9月期GDP
※☆は特に注目の材料
今夜から明日にかけて材料は盛りだくさんですが、市場の関心が英国の欧州連合(EU)離脱=Brexit問題からそれる事はなさそうです。つい今しがたも英与党保守党を閣外協力で支える北アイルランドの民主統一党(DUP)が公式ツイッターで「税関などに関する現在の提案を支持できない」と表明しました。今日から始まるEU首脳会議で英国の離脱条件について合意が成立しても、DUPの支持がなければ次のステップである英議会の承認を得るのが困難になってきます。今夜はDUPの動きがカギとなりそうですが、ドル/円への影響はそれほど大きくないのかもしれません。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。