今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也
今夜から明朝の注目材料は
東京市場のドル/円は、米中対立への懸念から一時108.60円前後まで弱含みましたが、日本株が堅調を維持する中で下値は堅く、108円台後半で高止まりの商状となっています。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。
10/16(水)
17:30☆英9月消費者物価指数
17:30 英9月小売物価指数
17:30 英9月生産者物価指数
18:00 ユーロ圏8月貿易収支
18:00 ユーロ圏9月消費者物価指数(HICP)・改定値
20:00 南ア8月小売売上高
21:30 クノット・オランダ中銀総裁講演
21:30 カナダ8月証券投資
21:30☆カナダ9月消費者物価指数
21:30☆米9月小売売上高
22:00☆カーニーBOE総裁講演
22:00☆エバンズ米シカゴ連銀総裁講演
23:00 米8月企業在庫
23:00 レーンECB専務理事講演
26:00 バイトマン独連銀総裁講演
26:00 カプラン米ダラス連銀総裁講演
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
28:00☆ブレイナードFRB理事講演
29:00 米8月証券投資
-----☆英・EU離脱協議(ブリュッセル)
10/17(木)
06:00 ビルロワ仏中銀総裁講演
07:00☆カーニーBOE総裁講演
07:45 デベルRBA副総裁
09:30☆豪9月失業率
09:30☆豪9月新規雇用者数
※☆は特に注目の材料
今夜は米9月小売売上高の結果も気になりますが、それ以上に市場が関心を寄せているのは英国と欧州連合(EU)の離脱協定に関する協議の行方です。明日からのEU首脳会議で合意するための草案を昨日から練っているようですが、結論はまだのようです。英国とEUが合意しても、英議会の承認という最終関門が待っているため、手放しで喜ぶ訳にはいきませんが、ここを通過しない事には話が始まりません。特に欧州タイムは、ポンドが中心の相場展開になりやすいでしょう。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。