米中協議にプラスアルファのサプライズがあるか=外為どっとコム総研 神田卓也
米中協議にプラスアルファのサプライズがあるか
【基調】
上値限定
【注目イベント】
・10/11 米中閣僚級通商協議
・米長期金利、主要国株価
【本文】
ドル/円は、108円台を回復。米中通商協議が部分合意に漕ぎ着け、米国が15日に発動予定の対中追加関税も回避に至るとの期待が広がっており、茲許の上値抵抗である108.50円前後を突破できるか注目が集まっている。
本日は、米中閣僚級協議の終了後にトランプ米大統領と劉中国副首相が会談を行う予定となっている。ホワイトハウスの発表によると会談は現地14時45分(日本時間27時45分)に始まる模様。NY市場がクローズする前に会談を終えて、「グッド・ニュース」を発表したいトランプ大統領の思いが滲んだ時間設定と読むのは考え過ぎだろうか。いずれにせよ、「部分合意の一環で為替協定を検討」などとする米国側のリーク報道に対し、中国からの反論が一切ないところを見ると、両国間である程度の「握り」ができていると見るのが自然かもしれない。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。