今夜の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也
今夜の注目材料は
東京市場のドル/円は、米中貿易協議の進展期待から10月1日以来となる108.10円前後まで上昇。ただ、買い一巡後は今夜のイベントを控え動意は薄く、108.00円を中心にもみ合う展開となっています。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。
10/11(金)
17:00 コスタ・ポルトガル中銀総裁講演
19:30 デギンドスECB副総裁講演
21:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
21:30☆カナダ9月雇用統計
21:30 米9月輸入物価指数
23:00 米10月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
26:15 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演
28:00 カプラン米ダラス連銀総裁講演
未定 ☆米中閣僚級通商協議(ワシントン、最終日)
27:45☆トランプ米大統領と劉中国副首相がホワイトハウスで会談
※☆は特に注目の材料
米中閣僚級通商協議は、少なくとも「部分合意」に漕ぎ着け、米国が15日に発動を予定している対中追加関税は回避、というのが市場の描くメインシナリオのようです。ただ、過去には土壇場で決裂した経緯もある事ですし、米中の協議に期待しすぎるのも考え物でしょう。日米3連休前のポジション調整と相まって、NY市場の終盤は荒れ模様の展開が予想されますのでご注意ください。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。