対中関税一部延期で一気にドル高円安
対中関税一部延期で一気にドル高円安
パソコン、携帯電話などを12月15日まで延期
それまではドル安円高ムード、月曜日のドル安圏に迫る動きも
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《8/13 火曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 105.30 1.1214 118.08
高値 106.98 1.1228 119.59
安値 105.07 1.1170 117.69
終値 106.74 1.1171 119.24
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《8/13 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 20455.44 -229.38
DOW 26279.91 +372.54
S&P 2926.32 +43.23
Nasdaq 8016.36 +152.95
FTSE 7250.90 +24.18
DAX 11750.13 +70.45
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《8/13 火曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=57.10(+2.17 +3.95%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1514.10(-3.10 -0.20%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《8/13 火曜日に発表された主な経済指標》
【日本】
国内企業物価(7月)8:50
結果 0.0%
予想 0.1% 前回 -0.5%(前月比)
結果 -0.6%
予想 -0.5% 前回 -0.1%(前年比)
第3次産業活動指数(6月)13:30
結果 -0.1%
予想 -0.1% 前回 -0.2%(前月比)
【シンガポール】
GDP・確報値(第1四半期)9:00
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.1%(前年比)
結果 -3.3%
予想 -2.9% 前回 -3.4%(前期比)
【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(7月)15:00
結果 0.5%
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
結果 1.7%
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)
ドイツ調和消費者物価指数・確報値(7月)15:00
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
結果 1.1%
予想 1.1% 前回 1.1%(前年比)
ドイツZEW景況感指数(8月)18:00
結果 -44.1
予想 -28.0 前回 -24.5
【英国】
失業率(7月)17:30
結果 3.2%
予想 N/A 前回 3.2%
失業保険申請件数(7月)17:30
結果 2.80万件
予想 N/A 前回 3.14万件(3.80万件から修正)
ILO失業率(6月)17:30
結果 3.9%
予想 3.8% 前回 3.8%
【米国】
消費者物価指数(7月)21:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
結果 1.8%
予想 1.7% 前回 1.6%(前年比)
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 2.2%
予想 2.1% 前回 2.1%(コア・前年比)
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《8/13 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【中国】
*中国共産党機関紙人民日報系の環球時報胡編集長
人民日報が米国からのいかなる圧力にも中国は打ち勝つことが可能と宣言する記事を準備。
【シンガポール】
*シンガポール貿易産業省
今年の経済成長率予想を従来の1.5-2.5%から0.0-1.0%に引き下げた。
【インドネシア】
*インドネシア中銀
インドネシアの債券・為替・NDF市場に介入する用意が整っている。
【トルコ】
*トルコ中銀
チーフエコノミストのハカン・カラ氏ら少なくとも9名の上級幹部を解任した。
【アルゼンチン】
*マクリ大統領
今回の配線がアルゼンチンの経済的困窮の結果である。
有権者のメッセージに耳を傾けている。
10月の本選では再選を果たすことが出来る。
今回のアルゼンチン株式市場の急落やペソ安は、フェルナンデス候補が勝利した場合に想定されることの一つ。
*フェルナンデス元首相
マクリ大統領は投票に込められたメッセージを理解していない。
マクリ大統領が財政赤字を払えるとは誰も思っていない。
アルゼンチンにデフォルトに陥ってほしくはない。
マクリ大統領とのコミュニケーションチャンネルは開いている。
アルゼンチン国民は投票によってマクリ大統領の経済政策に反対した。
アルゼンチンは経済モデルを変更する必要がある。
【韓国】
*韓国大統領報道官
韓国は日本の輸出管理厳格化に対抗する措置の一環としてDRAM供給規制は検討していない。
【米国】
*トランプ米大統領
安倍晋三首相に対し、米農産物の巨額購入を直接要求。(共同通信)
トランプ大統領
・クリスマスに向けた関税賦課延期は消費者への悪影響回避のため。
・多くの国が通貨を切り下げている。
・米納税者が移民に支払うのは不公平。
・香港の状況は厳しい。何とか解決するだろう。
トランプ大統領
・中国政府が香港に向け軍隊を進めている。
USTR
・一部中国製品への関税措置を12月15日まで延期。
・携帯電話、PC、ビデオゲーム、靴・衣服など。
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》
【韓国】
失業率(7月)8:00
予想 4.0% 前回 4.0%
【日本】
機械受注(6月)8:50
予想 -1.0% 前回 -7.8%(前月比)
予想 -1.1% 前回 -3.7%(前年比)
【豪州】
Westpac消費者信頼感指数(8月)9:30
予想 N/A 前回 -4.1%(前月比)
【中国】
鉱工業生産(7月)11:00
予想 6.0% 前回 6.3%(前年比)
予想 6.0% 前回 6.0%(年初来・前年比)
小売売上高(7月)11:00
予想 8.6% 前回 9.8%(前年比)
予想 8.4% 前回 8.4%(年初来・前年比)
【ユーロ圏】
ドイツGDP・速報値(第2四半期)15:00
予想 -0.1% 前回 0.4%(前期比)
予想 0.1% 前回 0.7%(前年比)
ユーロ圏GDP・改定値(第2四半期)18:00
予想 0.2% 前回 0.2%(前期比)
予想 1.1% 前回 1.1%(前年比)
ユーロ圏鉱工業生産(6月)18:00
予想 -1.5% 前回 0.9%(前月比)
予想 -1.5% 前回 -0.5%(前年比)
【インド】
卸売物価指数(7月)15:30
予想 1.83% 前回 2.02%(前年比)
【英国】
消費者物価指数(7月)17:30
予想 -0.1% 前回 0.0%(前月比)
予想 1.9% 前回 2.0%(前年比)
予想 1.8% 前回 1.8%(コア・前年比)
生産者物価指数(7月)17:30
予想 0.6% 前回 -1.4%(仕入・前月比)
予想 0.3% 前回 -0.3%(仕入・前年比)
予想 0.1% 前回 -0.1%(出荷・前月比)
予想 1.7% 前回 1.6%(出荷・前年比)
予想 1.7% 前回 1.7%(出荷コア・前年比)
小売物価指数(7月)17:30
予想 0.0% 前回 0.1%(前月比)
予想 2.8% 前回 2.9%(前年比)
予想 2.7% 前回 2.8%(除くモーゲージ利払い・前年比)
【米国】
MBA住宅ローン申請指数(9日までの週)20:00
予想 N/A 前回 5.3%(前週比)
輸入物価指数(7月)21:30
予想 -0.1% 前回 -0.9%(前月比)
予想 -2.0% 前回 -2.0%(前年比)
【南アフリカ】
小売売上高(6月)20:00
予想 2.0% 前回 2.2%(前年比)
-☆-★-☆-★-☆-★-☆-
【東京市場】ドルの買い戻し優勢も、戻り鈍い
前日の海外市場で105円05銭を付けたドル円。105円20銭台で東京朝を迎え、しばらくもみ合いが続いた後、106円50銭超えまで上昇する展開となった。懸念された人民銀行による対ドル基準値設定がほぼ事前予想通りの無難なものとなり、ポジション調整の動きが広がった。昨日夕方から全面閉鎖された香港国際空港が再開するなど、リスク材料の一服もドル買い円売りに寄与。
ユーロドルが1.12を割り込んで1.1182を付けるなど欧州通貨売りドル買いの動きが広がったことも、ドル円での下値進行を阻んだ。
午後に入ると、日経平均が下げ幅をやや縮めるなど、動きが落ち着いており、突っ込んだドル売り、円売りともに慎重な動きに
【ロンドン市場】105円台前半もみ合い
ドル円は105円台前半で軟調地合い。
米10年債利回りの低下などが重石となっており。
また、リスク警戒の動きが継続しており、
リスク警戒からの円高も見られた。
ドル円は月曜日の安値に迫る105.07円を付ける場面が見られた。
週明けから大荒れのアルゼンチンはデフォルトスワップが前日並みの高水準と
警戒感が継続。
【NY市場】一気のドル買い円売り
米政府が9月からの対中関税第4弾について
一部を12月15日に延期すると発表。
携帯電話、パソコン、玩具など日用品が含まれている。
また、中国が米国と2週間以内に電話協議を行うとの中国国営新華社通信報道もドル買いに。
ドル円は105円台前半から一気に107円近くまで上昇。
その後は106円台後半での推移が続くなど流れが一気に変化。
月曜日の高値1.1230に迫るところまでユーロ買いドル売りが進んでいたユーロドルは
1.1170近辺まで下落。もっともドル円に比べるとドル高の勢いが弱い。
ユーロ円ではユーロ買いが出ており、ロンドン市場の117円60銭台、NY朝の118円ちょうど近辺から
119円50銭超えまで。
<h2>【本日の見通し】雰囲気変化の後の流れを見極めに</h2>
米中追加関税第4弾の一部延期で
雰囲気が一気に変わっているが、どこまでこの流れが続くのかなどへの警戒感も。
米中関係の状況変化に一喜一憂という流れが続いており
相場があれているという印象。
107円手前の売りが重くなるようだと、いったん106円台前半へ値を落とす場面もありそう。
米中での電話協議が2週間以内に行われるとの中国報道も支えとなっている。
9月の米国での両者協議への期待感が強まるようだと
もう一段のドル高も。
106円台でのレンジを中心に次の流れを見極めたいところ。
今回の関税一部先送りを受けて一気に値を落としたドル人民元動向を受け
今日の10時15分の対ドル基準値設定にも注目
<h2>【本日の戦略】107円手前はいったん売りも</h2>
107円手前はいったん売りに回ってみたい印象。
もっともあっさり大台を超えるようならばすぐに切る。
ストップを確実にという流れ。
次の流れを見極めたいという展開で
目先はレンジという印象も、かなり不安定な相場だけに
無理なポジション維持は避けたい。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません