ダウ平均は4日ぶりに反落 楽観的ムードも本日は上げ一服=米国株序盤
NY株式20日(NY時間11:57)(日本時間00:57)
ダウ平均 42689.31(-102.76 -0.24%)
ナスダック 19156.90(-58.56 -0.30%)
CME日経平均先物 37585(大証終比:+55 +0.15%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は4日ぶりに反落。ナスダックも軟調な動きが続いている。市場には楽観的ムードが広がっているが、本日はこのところの上げを一服させている。前日は先週末に米格下げが伝わったにもかかわらず、すでに認識されていることとして、米株式市場は後半に上げに転じていた。
米中協議の進展を材料に米株式市場は急反騰しているものの、投資家もさすがに更なる上値追いには材料が欲しいようだ。今回の急反騰は関税の経済への影響に関する不確実性や米景気後退懸念の中での動きではあるが、米国の格下げさえもやり過ごしている状況。
今回の上昇に対する懐疑的な見方も多い一方、今回の反発を素直に受け止めるべきとの見解も出ている。「懸念は現実的で、われわれすべての情報を無視しているわけではない。ただ、市場が何を示しているかに耳を傾ける必要はあろう。これは下げ相場の中の一時的上昇ではなく、ショートカバーによる上昇でもない」との声も出ていた。
一方、予想される企業業績から、今回の上昇は正当化されないとの指摘も出ている。「今年の第3四半期のS&P500企業の増益率のコンセンサス予想は7%増と過去平均を上回っているが、関税措置などを考慮すれば、範囲を超えた期待で、理に適っていない」との声も聞かれる。
スポーツ用品のアメア・スポーツ<AS>が決算を受け大幅高。通期の見通しを上方修正。主力ブランドのアークテリクスやサロモンの成長が引き続き業績をけん引した。
量子コンピューティングのDウェーブ・クオンタム<QBTS>が大幅に3日続伸。同社は本日、アドバンテージ2量子コンピューティングシステムの一般提供開始を発表した。
航空機リースのエア・リース<AL>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を68ドルに設定した。
先端素材のASPアイソトープス<ASPI>が大幅安。南アフリカの再生可能エネルギー、レネルゲン社を買収することで合意した。
アメア・スポーツ<AS> 36.61(+5.22 +16.63%)
Dウェーブ<QBTS> 17.00(+3.85 +29.24%)
エア・リース<AL> 58.57(+1.43 +2.50%)
ASPアイソトープス<ASPI> 6.49(-1.03 -13.74%)
アップル<AAPL> 208.02(-0.76 -0.36%)
マイクロソフト<MSFT> 456.09(-2.78 -0.61%)
アマゾン<AMZN> 203.67(-2.49 -1.21%)
アルファベットC<GOOG> 168.12(+0.25 +0.15%)
アルファベットA<GOOGL> 166.92(+0.38 +0.23%)
テスラ<TSLA> 349.95(+7.86 +2.30%)
エヌビディア<NVDA> 134.21(-1.36 -1.00%)
メタ<META> 637.84(-2.59 -0.40%)
AMD<AMD> 113.61(-1.13 -0.98%)
イーライリリー<LLY> 750.40(-4.71 -0.62%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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