米１０年債利回り上昇 米ＣＰＩは予想下回るもＦＲＢの見方に変化なし＝ＮＹ債券概況

米国債利回り（NY時間16:32）（日本時間05:32）
米2年債　 3.987（+0.044）
米10年債　4.312（+0.033）
米30年債　4.632（+0.037）
期待インフレ率　　2.335（+0.017）
※期待インフレ率は10年債で算出

　きょうのＮＹ債券市場で米１０年債利回りは上昇。朝が発表された米消費者物価指数（ＣＰＩ）が予想を下回ったことで、直後は利回りも下げの反応を見せたものの、直ぐに切り返している。今回の数字はトランプ大統領の関税政策の大半が完全に実施される前ではあるが、財が持続的なディスインフレにとって逆風となっていることが示されているとの指摘が出ている。ＦＲＢの年内２回以上の利下げに変化はないが、本日の米ＣＰＩを受けてもＦＲＢの利下げに慎重姿勢は変わらないとの見方も出ている。

　この日は１０年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り（ＷＩ）を下回ったが、反応は限定的。

　２－１０年債の利回り格差は＋３２（前営業日：＋３３）とイールドカーブはほぼ変わらず。

＊米１０年債入札結果
最高落札利回り　4.310％（WI：4.315％）
応札倍率　　　　2.59倍（前回：2.48倍）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美