米10年債利回り低下 トランプ大統領が相互関税に署名=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:26)(日本時間06:26)
米2年債 4.307(-0.048)
米10年債 4.531(-0.090)
米30年債 4.740(-0.092)
期待インフレ率 2.455(-0.018)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で米10年債利回りは低下。午後になってトランプ大統領が相互関税に関する措置に署名した。今回の措置では、国ごとに新たな課税を提案するよう指示。ただ、利回りは下げが続いた。段階的な課税との当初市場に広まっていた楽観的な見方に沿った内容とも受け止めらたのかもしれない。いずれにしろ、詳細を待つ姿勢に変化はない。
なお、本日は米生産者物価指数(PPI)が発表になっていたが、前日のCPIと合わせてFRBの利下げへの慎重姿勢を正当化する内容ではあった。短期金融市場は前日と変わらず、次回の利下げは12月まで後退している状況。一部には年内は据え置きとの観測も出ている。ただ、為替市場は発表直後こそ売買が交錯したものの、前日のCPIである程度消化した面もあり、それ自体は無難な通過となった。
この日は30年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回った。ただ、それ自体への反応は限定的に留まっている。
2-10年債の利回り格差は+27(前営業日:+25)とイールドカーブはスティープ化が続いている。
*米30年債入札結果
最高落札利回り 4.748%(WI:4.736%)
応札倍率 2.33倍(前回:2.52倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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