米10年債利回り上昇 米CPIで追加利下げ期待がさらに後退=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:35)(日本時間06:35)
米2年債 4.353(+0.069)
米10年債 4.625(+0.090)
米30年債 4.830(+0.083)
期待インフレ率 2.473(+0.002)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で米10年債利回りは上昇。この日発表の1月の米消費者物価指数(CPI)を受けて利回りは上昇。米CPIはディスインフレが進んでいない状況を明らかに示し、FRBの追加利下げへの期待もさらに後退した。短期金融市場では次回の利下げは9月から12月まで後退している状況。一部では、FRBは年内一杯は金利を据え置くとの観測が広がっている。
パウエル議長は本日も下院で証言し、米CPIについて「FRBが2%目標に近づけるために大きな進展を遂げたことを示すが、まだ目標には達していない」と述べた。「金利を据え置き、インフレ低下の証拠を待っている」とも語った。また、関税については「シナリオ分析を行っている」と述べている。
この日は10年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回った。利回りは上げの反応を見せたものの、それ自体への反応は限定的に留まっている。
2-10年債の利回り格差は+27(前営業日:+25)とイールドカーブはスティープ化が続いている。
*米10年債入札結果
最高落札利回り 4.632%(WI:4.623%)
応札倍率 2.48倍(前回:2.53倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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