アーム、好決算も株価下落 第4四半期の売上高見通しに物足りなさ=米国株個別
(NY時間09:48)(日本時間23:48)
アーム<ARM> 163.91(-9.35 -5.40%)
半導体設計のアーム<ARM>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも見通しを上方修正している。
ただ、株価は冴えない反応。第4四半期の売上高見通しが予想範囲内だったことに物足りなさを感じている模様。一部のアナリストからはさらに強気な見通しが示されていた。これにより、企業のAIコンピューティングへの支出が減速しているのではとの懸念に繋がっている模様。
アナリストからは「好調な決算を発表したものの、通期ガイダンスは小幅なアップグレードに留まった。バリュエーションが高水準にあるため、投資家の反応は鈍いかもしれない」といった声も聞かれる。
(10-12月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.39ドル(予想:0.34ドル)
・売上高:9.83億ドル(予想:9.47億ドル)
ライセンス・その他:4.03億ドル(予想:3.79億ドル)
ロイヤルティ:5.80億ドル(予想:5.68億ドル)
・営業利益(調整後):4.42億ドル(予想:3.97億ドル)
(1-3月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.48~0.56ドル(予想:0.53ドル)
・売上高:11.8~12.8億ドル(予想:12.3億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.56~1.64ドル(従来:1.45~1.65ドル)(予想:1.56ドル)
・売上高:39.4~40.4億ドル(従来:38.0~41.0億ドル)(予想:39.6億ドル)
【企業概要】
世界の大手半導体企業やOEM向けに、高性能・低コスト・エネルギー効率の高いCPU製品と関連技術を設計・開発し、ライセンスを供与する。Arm CPUは、スマートフォンやタブレット、データセンター・ネットワーキング機器・車両用オペレーティングシステムとアプリケーションを含む多様なソフトウェアを実行する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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