ダウ平均は横ばい 米国債にらみの動き 本日もトランプ絡みの報が市場を賑わせる=米国株序盤
NY株式8日(NY時間12:04)(日本時間02:04)
ダウ平均 42518.37(-9.99 -0.02%)
ナスダック 19471.05(-18.63 -0.10%)
CME日経平均先物 40085(大証終比:+125 +0.31%)
きょうのNY株式市場でダウ平均、ナスダックとも横ばいで推移している。序盤は下げて始まったものの、戻す展開が見られている。前日は引けにかけて下げ幅を広げたが、本日はどうか注目される。
本日もトランプ絡みのニュースが取引開始前の米株式市場を賑わせ、トランプ氏が新関税政策で緊急宣言を検討していると伝わった。トランプ氏は普遍的な関税を課すための法的根拠を得るために、国家経済緊急事態を宣言することで、国際経済緊急権限法を利用して新たな関税プログラムを立ち上げることができるようになるという。
それを受けて米国債利回りが上昇したことが米株式市場を圧迫。利回り上昇は株式の魅力を損ない、割高な株式に圧力をかける。しかし、利回りが上げを縮小したことで米株式市場は下げを戻している。
ウォラーFRB理事の発言も影響した模様。理事は「関税がインフレに著しい影響を与えることは見ていない。2025年の見通しが予想通りなら追加利下げが適切で、インフレは低下すると見ている」などと述べていた。
ただ、本日は米20年債利回りが2023年以来の5%台に一時乗せている。インフレ再燃への懸念で世界的に金利上昇圧力がかかる中、国債市場が転換点を迎える不吉な予兆との指摘も聞かれる。「10年債利回りが5%を上回れば、リスク資産の比較的大きな調整が容易に起こり得る」との声も出ていた。
なお、本日は日本時間9日午前4時に12月分のFOMC議事録が発表され、要注目となる。
量子コンピューティング関連が大幅安。エヌビディア<NVDA>のフアンCEOがアナリストとの会見で、量子コンピューターの実用化はまだ数十年先と発言したことが響いた。
バイオテクノロジーのサナ・バイオ<SANA>が急騰。1型糖尿病治療に関する研究で良好なデータを発表した。
卵生産のカルメイン・フーズ<CALM>が上昇。前日引け後に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。
イーベイ<EBAY>が大幅高。メタ<META>は7億9800万ユーロの罰金が科されたEUの独占禁止命令に従うために、競合するイーベイの分類広告リストをフェイスブック・マーケットプレイス上に掲載することを提案した。
航空部品のAAR<AIR>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。経営陣は下半期も引き続き堅調な売上の伸びを見込んでいる。
医療技術のGEヘルスケア<GEHC>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の95ドルから103ドルに引き上げた。
Dウェーブ<QBTS> 5.34(-4.21 -44.06%)
イオンQ<IONQ> 27.93(-21.66 -43.68%)
クアンタム・コンピュ-ティング<QUBT> 9.19(-8.30 -47.44%)
リゲッティ<RGTI> 9.78(-8.62 -46.85%)
サナ・バイオ<SANA> 5.12(+3.47 +210.30%)
イーベイ<EBAY> 69.54(+6.37 +10.08%)
カルメイン・フーズ<CALM> 106.83(+3.15 +3.04%)
AAR<AIR> 67.20(+5.45 +8.82%)
GEヘルスケア<GEHC> 86.57(+3.20 +3.83%)
アップル<AAPL> 243.06(+0.85 +0.35%)
マイクロソフト<MSFT> 424.73(+2.36 +0.56%)
アマゾン<AMZN> 222.13(+0.02 +0.01%)
アルファベットC<GOOG> 196.57(-0.14 -0.07%)
テスラ<TSLA> 394.13(-0.24 -0.06%)
メタ<META> 610.36(-7.54 -1.22%)
AMD<AMD> 122.25(-5.08 -3.99%)
エヌビディア<NVDA> 140.08(-0.06 -0.04%)
イーライリリー<LLY> 790.70(+17.41 +2.25%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。