東京株式(大引け)=587円安、リスク回避の売りで大幅安
6日の東京株式市場はリスク回避ムードの強い地合いで、日経平均株価は大きく下値を試す波乱含みの展開となった。下げ幅は一時600円を超えた。大発会は3年連続の下落となっている。
大引けの日経平均株価は前営業日比587円49銭安の3万9307円05銭と大幅続落。プライム市場の売買高概算は20億1845万株、売買代金概算は4兆4817億円。値上がり銘柄数は357、対して値下がり銘柄数は1243、変わらずは44銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方こそ日経平均がプラス圏でスタートしたが、その後は急速に値を消し、更に次第安の展開で下げ幅も大きくなった。前週末の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも大幅に切り返す動きを見せたものの、昨年12月下旬から調整色を強めていたこともあり自律反発と捉えられ、東京市場でも米株市場の変調を横目に買い気が盛り上がらなかった。米株市場では長期金利上昇に伴い株式の相対的な割高感が意識されやすく、利益確定の動きが表面化している。東京市場でも新発10年債利回りが1.1%台に上昇するなど、金利上昇に対する警戒感が相場の重荷となっている。日経平均は一時660円あまり水準を切り下げる場面もあった。値下がり銘柄数は1200を上回り全体の76%を占めている。売買代金は4兆4000億円台で昨年12月20日以来の水準に膨らんだ。
個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調。IHI<7013>が大幅安に売られ、川崎重工業<7012>も軟調だった。ファーストリテイリング<9983>の下げも目立つ。ディー・エヌ・エー<2432>が売りを浴び、ソニーグループ<6758>も冴えない。GMOインターネット<4784>、宮越ホールディングス<6620>が急落、フルサト・マルカホールディングス<7128>も大きく値を下げた。Sansan<4443>、ラクスル<4384>、三井E&S<7003>なども下値を探る展開に。
半面、売買代金トップとなったディスコ<6146>、売買代金2位のアドバンテスト<6857>が高いほか、三菱重工業<7011>やフジクラ<5803>も商いを伴い堅調。ホンダ<7267>も買いが優勢だった。野村マイクロ・サイエンス<6254>はストップ高に買われ値上がり率トップとなった。古河電気工業<5801>の上げ足も目立つ。ジェイテックコーポレーション<3446>が値を飛ばし、TOWA<6315>も急騰。ミガロホールディングス<5535>も大きく水準を切り上げた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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