東京株式(大引け)=1033円安と4日ぶり大幅反落、ハイテク株に利益確定売り膨らむ
12日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに大幅反落。半導体関連などハイテク株で利益確定売りが膨らんだほか、急激な円高の進行も警戒された。
大引けの日経平均株価は前日比1033円34銭安の4万1190円68銭。プライム市場の売買高概算は18億3255万株。売買代金概算は5兆2369億円だった。値上がり銘柄数は1020と全体の約62%、値下がり銘柄数は573、変わらずは51銘柄だった。
前日の米株式市場では、NYダウは小幅に続伸したものの、半導体関連株などハイテク株が下落しナスダック指数は8日ぶりに急反落した。為替も一時1ドル=157円台へ急激な円高が進行した。政府・日銀による為替介入が実施されたとの観測も浮上した。これを受けた東京市場は値を下げてスタート。前日まで連日で史上最高値を更新していたこともあり利益確定売りが膨らんだ。円高の進行も警戒されるなか半導体関連株などに売りが膨らみ、日経平均株価は4万2000円を割り込み前日比で1000円を超す下落となった。今日は株価指数オプション7月物の特別清算指数(SQ)算出日で出来高も膨らんだ。半導体関連や自動車、銀行、機械株などが安く、不動産株がしっかり。
個別銘柄では、ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>が安く、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、日産自動車<7201>も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が売られ、ソニーグループ<6758>や日立製作所<6501>、TDK<6762>が軟調。キーエンス<6861>やニデック<6594>も下落した。
半面、SHIFT<3697>やリクルートホールディングス<6098>、メルカリ<4385>が高く、ベイカレント・コンサルティング<6532>やオリエンタルランド<4661>が値を上げた。円高メリット株のニトリホールディングス<9843>が見直し買いで上昇。三井不動産<8801>や三菱地所<8802>が買われた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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